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映画「ターミネーター：新起動／ジェニシス」の作品情報・あらすじ

「ターミネーター：新起動/ジェネシス」は2015年公開のアクションSF作品である。

冷酷無比なターミネーターを演じたアーノルド・シュワルツェネッガーの「I’LL BE BACK」という決め台詞で知られる「ターミネーター」シリーズの５作品目にあたる。

戦闘兵器ターミネーターT-800型を演じたアーノルド・シュワルツェネッガーはこのシリーズで人気アクションスターの仲間入りを果たした。

監督は「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」などのアラン・テイラー。
シリーズの生みの親であるジェームズ・キャメロンは監督ではなく原作として参加している。

この作品はリブート作品で、シリーズの世界観を残しつつも、複数時代間でストーリーが展開するなど新たな試みがなされている。

カリフォルニア州知事に就任したため、一時俳優業を引退していたアーノルド・シュワルツェネッガーが復帰し、年老いたT-800型ターミネーターを演じている。

シリーズ１作目の1984年にはなかった映像技術が、アクションやSF作品の雰囲気を盛り上げている。
とくに、1984年にターミネーターが現れるシーンはCG技術により１作目のシーンを忠実に再現しており、往年のファンにはたまらない場面である。

これまでの「ターミネーター」シリーズのストーリーを踏襲しつつも、パラレルワールドの世界で繰り広げられる物語は、既存のファンだけでなく初めて作品を見る人にも楽しめる作りとなっている。

「ターミネーター3」以来のシリーズ本格復帰となったシュワルツェネッガーは、当時すでに60代半ば。
彼の年齢を逆手に取り、「年を取ったターミネーター」という設定が組み込まれました。

人間の細胞で覆われたサイボーグという設定を活かし、「外見は年を取るが、中身は変わらない」演出がなされました。

本作では、過去作のタイムラインをリブートする目的で、1984年の出来事を再解釈しました。
特に「ターミネーター」（1984年）での名シーンを再現しつつ改変することで、シリーズの原点と新展開を融合させました。

これにより、「T1」「2」を見たファンにとっては「別の可能性を示すパラレルワールド」として楽しめる構造になっています。

サラ・コナー役には、当時「ゲーム・オブ・スローンズ」で注目されていたエミリア・クラークが抜擢されました。
彼女はリンダ・ハミルトンのサラ像とは異なる、戦うヒロイン像を提示しようと努力しました。

カイル・リース役にはジェイ・コートニーが起用されましたが、一部の批評家やファンからは「ミスキャスト」との声もありました。

映画の最大のサプライズである「ジョン・コナーが実は敵である」という展開が、なんと予告編で明かされてしまいました。
これに対してファンや関係者の間で強い反発があり、製作陣の一部も「マーケティング上の判断だったが、失敗だった」とコメントしています。

「ジェニシス」は三部作構想の第一作として企画されていましたが、興行成績が期待に届かず、続編は一時白紙に。
その後、「ターミネーター：ニュー・フェイト」（2019年）で再リブートが行われ、ジェームズ・キャメロンが再関与したことで「T2」の正統続編としてシリーズが再始動しました。

映画のタイトル「Genisys」は、劇中に登場するAIプラットフォームの名称であり、同時に「Genesis（創世記）」を連想させる造語でもあります。
新たな始まり、あるいは再創造を意味しています。

他にも、当初はトム・ハーディがカイル・リース役の候補に挙がっていたとか、製作当時のパラマウントとスカイダンスの期待が非常に高かったことなど、さまざまなドラマがありました。

映画「ターミネーター：新起動／ジェニシス」のあらすじ

2029年、「スカイネット」というコンピュータ・プログラムが世界を支配し、人間を滅ぼそうとしていた。

1997年の「審判の日」に、スカイネットがばらまいた核爆弾による総攻撃で世界の大都市は壊滅に追い込まれた。
生き延びた人々はスカイネットが指揮を執る機械軍に怯えながら身を潜めて暮らしていた。

そんな機械軍に対抗するためにジョン・コナー率いる人類抵抗軍も奮闘を続けていた。

ついにジョンは機械軍を追い詰めることに成功するが、機械軍は戦いの敗因となるジョンの存在を消そうと、その生みの親であるサラ・コナーを始末しようと考えた。
時間転移装置を使ってT-800を過去に送り、歴史の改変を試みる。

計画を阻止するため、ジョンの部下であるカイル・リースが過去へ向かうことが決まる。
カイルを送り出すジョンの後ろには、人間に扮した機械軍の生き残りが迫っていた･･････。

2029年から1984年にやってきたT-800の前に年老いたT- 800が現れて戦闘が起こる。
性能の差で劣勢を強いられる年老いたT-800を助けたのはサラ・コナーだった。

一方、同時代についたカイルは警察に扮したT-1000に追われていた。
そこにサラが現れて助けてくれるのだが、カイルはジョンから聞いていた過去の情報と自分が体験している出来事がまったく違うことに戸惑う。

サラの情報によると、共に行動するT-800は彼女の幼少期に未来から送り込まれ、身を守ってくれる存在だという。

カイルとサラは未来から持ち込んだ技術を駆使し、時間転移装置を作ることに成功する。
カイルは向かうべきは2014年だと訴える。
それはカイルが時間転移中に見た、違う時間軸の世界の自分の記憶から導き出した答えだった…。

映画「ターミネーター：新起動／ジェニシス」のスタッフ

監督：アラン・テイラー
製作：デヴィッド・エリソン、デイナ・ゴールドバーグ
製作総指揮：ビル・カラッロ、レータ・カログリディス、パトリック・ルシエ、ミーガン・エリソン、ロバート・コート
脚本：レータ・カログリディス、パトリック・ルシエ
撮影：クレイマー・モーゲンソー
プロダクションデザイン：ニール・スピサック
衣装デザイン：スーザン・マシスン
編集：ロジャー・バートン
音楽：ローン・バルフェ
エグゼクティブ音楽プロデューサー：ハンス・ジマー

映画「ターミネーター：新起動／ジェニシス」のキャスト※()内は日本語吹替版キャスト

守護神：アーノルド・シュワルツェネッガー（玄田哲章）
ジョン・コナー：ジェイソン・クラーク（小山力也）
サラ・コナー：エミリア・クラーク（藤村歩）
カイル・リース：ジェイ・コートニー（細谷佳正）
T-1000：イ・ビョンホン（阪口周平）
オブライエン刑事：Ｊ・Ｋ・シモンズ（立川三貴）
アレックス / スカイネット：マット・スミス（福田賢二）
ダニー・ダイソン：ダイオ・オケニイ（伊丸岡篤）
マイルズ・ダイソン：コートニー・Ｂ・ヴァンス（手塚秀彰）
マティアス警部補：マイケル・グラディス（間宮康弘）
チェン刑事：サンドリーヌ・ホルト
グレゴリー・アラン・ウィリアムズ
オットー・サンチェス
マティ・フェラーロ
グリフ・ファースト
アフェモ・オミラミ
テリー・ワイブル
ブライアント・プリンス
ウェイン・バストラップ

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映画「ターミネーター：新起動／ジェニシス」の関連作品

ターミネーター(1984)
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、マイケル・ビーン、リンダ・ハミルトン他
“スカイネット”率いる機械軍と、人間たち抵抗軍の戦いは最終局面を迎えていた。
抵抗軍を指揮するジョン・コナーの存在を消し去るため、戦闘兵器ターミネーターT-800が過去に送られる。
機械と人間の戦いを描いたSF作品の金字塔。

ターミネーター２(1991)
監督:ジェームズ・キャメロン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、エドワード・ファーロング、リンダ・ハミルトン、ロバート・パトリック他
前作から10年後1994年のLAが舞台。
サラ・コナーはサイバーダイン社を爆破し、「審判の日」を回避しようとするが、警察病院に収監されてしまう。
義父母に育てられる息子ジョンの前には２体のターミネーターが現れる。
前作からスケールアップし複数のターミネーターが登場し、機械と人の新たな戦いを描く。

ターミネーター３(2003)
監督:ジョナサン・モストウ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、クリスタナ・ローケン、ニック・スタール、クレア・デインズ他
原作および監督からジェームズ・キャメロンが降り、新たな監督の指揮のもと作られた３作目。

ターミネーター４ (2009)
監督：マックＧ
出演：クリスチャン・ベイル、サム・ワーシントン、アントン・イェルチン他
「ターミネーター」シリーズ第4作。
シリーズ初の未来世界を舞台にした作品。
生き残った人類を指揮してスカイネットと戦うジョン・コナー。
彼の前に記憶を持たないマーカス・ライトという謎の男が現れ･･･。

ターミネーター：ニュー・フェイト (2019)
監督：ティム・ミラー
出演：アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マッケンジー・デイヴィス他
ジェームズ・キャメロンが製作に加わり「ターミネーター2」の正統な続編として位置づけられたシリーズ第6作。
ある日、メキシコ人の女性・ダニーは新型ターミネーターの襲撃を受ける。
ダニーを救ったのは、未来からやってきた戦士・グレースだった。

監督：アラン・テイラーのその他の作品

マイティ・ソー/ダーク・ワールド(2013)
監督:アラン・テイラー
出演:クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、トム・ヒドルストン他
マーベル・コミック原作の「マイティ・ソー」の続編。
マーベル・コミックのクロスオーバーシリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」としては８作目となる。
同シリーズでは、「アベンジャーズ」などが人気である。

出演：アーノルド・シュワルツェネッガーのその他の作品

トータル・リコール (1990)
監督：ポール・ヴァーホーヴェン
出演：アーノルド・シュワルツェネッガー、レイチェル・ティコティン、シャロン・ストーン他
フィリップ・K・ディックのSF小説「追憶売ります」を原作とする作品。
地球で肉体労働者として働くダグは、行ったことのない火星の夢を毎晩見ることに悩まされていたが･･･。

エクスペンダブルズ (2010)
監督：シルヴェスター・スタローン
出演：シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、アーノルド・シュワルツェネッガー他

エクスペンダブルズ２ (2012)
監督：サイモン・ウェスト
出演：シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、アーノルド・シュワルツェネッガー他

大脱出 (2013)
監督：ミカエル・ハフストローム
出演：シルヴェスター・スタローン、アーノルド・シュワルツェネッガー、ジム・カヴィーゼル他

エクスペンダブルズ３　ワールドミッション (2014)
監督：パトリック・ヒューズ
出演：シルヴェスター・スタローン、ジェイソン・ステイサム、アーノルド・シュワルツェネッガー、アントニオ・バンデラス、ハリソン・フォード他

出演：ジェイソン・クラークのその他の作品

デス・レース (2008)
監督：ポール・Ｗ・Ｓ・アンダーソン
出演：ジェイソン・ステイサム、ジョーン・アレン、イアン・マクシェーン、ジェイソン・クラーク他

ホワイトハウス・ダウン (2013)
監督：ローランド・エメリッヒ
出演：チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、マギー・ギレンホール、ジェイソン・クラーク他

ペット・セメタリー (2019)
監督：ケヴィン・コルシュ他
出演：ジェイソン・クラーク、エイミー・サイメッツ、ジョン・リスゴー他
スティーヴン・キングの小説を原作とする作品。
ボストンから田舎町に引っ越した医師のルイス。
彼の家の近くには、町の人々が″ペット・セメタリー”と呼ぶ不気味な場所があり･･･。

出演：ジェイ・コートニーのその他の作品

アウトロー (2012)
監督：クリストファー・マッカリー
出演：トム・クルーズ、ロザムンド・パイク、リチャード・ジェンキンス、ジェイ・コートニー他

スーサイド・スクワッド (2016)
監督：デヴィッド・エアー
出演：ウィル・スミス、ジャレッド・レトー、マーゴット・ロビー、ジェイ・コートニー他
DCコミックスに登場する悪役たちによって結成されたチームの活躍を描く。

ザ・スーサイド・スクワッド　“極”悪党、集結 (2021)
監督：ジェームズ・ガン
出演：マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジェイ・コートニー他

出演：Ｊ・Ｋ・シモンズのその他の作品

スパイダーマン (2002)
監督：サム・ライミ
出演：トビー・マグワイア、ウィレム・デフォー、キルステン・ダンスト、Ｊ・Ｋ・シモンズ他

セッション (2014)
監督：デイミアン・チャゼル
出演：マイルズ・テラー、Ｊ・Ｋ・シモンズ、ポール・ライザー他

ザ・コンサルタント (2016)
監督：ギャヴィン・オコナー
出演：ベン・アフレック、アナ・ケンドリック、Ｊ・Ｋ・シモンズ他

ラ・ラ・ランド（2016）
監督：デイミアン・チャゼル
出演：ライアン・ゴズリング、エマ・ストーン、ジョン・レジェンド、Ｊ・Ｋ・シモンズ他

ジャスティス・リーグ (2017)
監督：ザック・スナイダー
出演：ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、Ｊ・Ｋ・シモンズ他

スパイダーマン：ファー・フロム・ホーム (2019)
監督：ジョン・ワッツ
出演：トム・ホランド、サミュエル・Ｌ・ジャクソン、ゼンデイヤ、Ｊ・Ｋ・シモンズ他
マーベル・シネマティック・ユニバースに属する新シリーズとしてスタートした新「スパイダーマン」第2作。
学校の友人たちとヨーロッパ旅行に出かけたピーターは、旅先で”エレメンタルズ”という敵と出会い･･･。