祖母を亡くしたある家族。
じつはこの祖母には秘密があり、残された家族へ人生を大きく狂わせる「何か」を残していったのであった。
「現代のホラーの頂点」と全米のメディアが絶賛。
震え上がること必至、恐怖のホームドラマの映画「ヘレディタリー／継承」
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映画「ヘレディタリー／継承」の作品情報、あらすじ
「ルーム」「ムーンライト」「レディ・バード」などの話題作を次々と作り出し、日本でもファンが拡大している映画制作会社「Ａ２４」が作り出したホラー映画です。
出演は「シックスセンス」「リトル・ミス・サンシャイン」などのトニ・コレット。
徐々に精神が崩壊していく家族の母親役を見事に演じており、驚愕のシーンでは圧巻の顔！
顔面崩壊レベルの鬼気迫る演技を見せています。
他に「ユージュアル・サスペクツ」のガブリエル・バーン、「ジュマンジ／ウェルカム・トゥ・ジャングル」のアレックス・ウルフ、新人のミリー・シャピロが一癖も二癖もある濃い演技を披露しています。
監督・脚本は新作「ミッドサマー」も話題沸騰、今世界中で最も注目されているアリ・アスター監督です。
本作はアスター監督の長編デビュー作ですが、サンダース映画祭で上映されるやいなや大絶賛となり、また批評家からも「デビュー作であるのにもかかわらずこの完成度とは、とても驚くべきこと」とたいへん高評価を受けた作品です。
監督のアリ・アスターは、脚本を書く前にキャラクターの詳細なバックストーリーを何十ページにもわたって作成しました。
これにより、物語の細部まで緻密な作り込みが行われています。
主演のトニ・コレット（アニー役）は、最初はホラー映画に出演することをためらっていました。
しかし、脚本を読んだ後、その心理的な深みとドラマ性に魅了され、出演を決めたそうです。
本作のほぼ全ての屋内シーン（家の内部など）は、完全にスタジオ内でセットとして建設されました。
これは、監督がミニチュアのような視覚的効果を演出しやすくするための工夫でした。
ミリー・シャピロ（チャーリー役）が発する「カチッ」という舌を鳴らす音は、映画の象徴的な要素となっています。
これはアスター監督が考案し、ミリー本人が撮影中も自然に出せるように練習したそうです。
あるショッキングなシーン（チャーリーの事故）について、俳優たちは事前に詳細を知らされていなかったそうです。
そのため、実際に撮影したときのリアクションはかなりリアルなものになりました。
ピーター役のアレックス・ウルフは、撮影中にかなりの精神的ストレスを抱え、撮影が終わった後も長い間トラウマのような感覚が残ったと語っています。
特に事故のシーンを撮影した後は、精神的にダメージを受けたそうです。
クライマックスのカルト的な儀式のシーンは、ほぼすべて実際の特殊メイクとプロダクションデザインで作られています。
VFXは最小限に抑えられ、リアリティを追求しました。
アリ・アスター監督は、本作を作る際に『ローズマリーの赤ちゃん』(1968)、『悪魔のいけにえ』(1974)、『回転』(1961) などの作品から影響を受けたことを明かしています。
特に「家族の崩壊」を描く点では、ホラーというよりもドラマに近いアプローチを意識したそうです。
映画「ヘレディタリー／継承」のあらすじ
家族４人を残し、グラハム家の祖母エレンはこの世から亡くなりました。
残されたグラハム家の４人は祖母エレンの葬儀を迎えています。
エレンの娘で情緒不安定の母アニー、その夫スティーブ、高校生の長男ピーター、妹チャーリー。
実はこの家族、生前のエレンが抑圧的かつ行動がとても奇怪であったためエレンとあまり交流を持っていませんでした。
そのためエレンの葬儀が家族にとって深い悲しみであったというわけではありません。
エレンがとてもかわいがっていたチャーリーを除いては・・・。
葬儀が終わったグラハム家にやがて奇妙な出来事が起こりはじめます。
白い不思議な光が部屋のなかを走る。
誰かの話し声。
暗闇に人影。
そして、チャーリーの異常な行動がはじまります。
グロテスクな絵を次々と書き、死んだハトの首をハサミで切りポケットへ。
不気味な表情で青空を見つめる。
そして、死んだはずのエレンがまだ存在し、家の中にいることを感じ取ります。
その一方で、アニーは悲しみを癒すためにあるグループカウンセリングに参加。
またスティーブはエレンの墓が荒らされたことを耳にします。
そんなある日、アニーはピーターから学校仲間のホームパーティーへ参加したいと相談されます。
アニーは「チャーリーを一緒に連れていく」ことを条件として参加することを許すと、ピーターはあまり気乗りしないチャーリーをつれてパーティー会場へ向かいます。
到着するとすぐに、ピーターはチャーリーをひとりリビングに残したまま、仲間とマリファナを吸うための２階の部屋へ向かってしまいます。
残されたチャーリーはすることもなくリビングを見回すとチョコレートケーキと見つけます。
ケーキを口にするチャーリー。
するとチャーリーは突然呼吸が苦しくなります。
「息が、息ができない」
チャーリーは食べたケーキによってアレルギー反応を起こしてしまったのです。
チャーリーの異変を知ったピーターは慌てて部屋を後に、急ぎチャーリーを病院へ連れて行くため車を走らせます。
「苦しい、苦しいよ」呼吸が苦しいチャーリーは空気を求めるため、後部座席の窓を大きく開け顔を車の外へ大きく突き出します。
あせるピーターは車のアクセルをさらに強く踏みます。
「大丈夫かチャーリー！」
運転しながらも後ろを振り向いて心配するピーター。
そして、顔を正面に戻したピーターの目に突然、道路正面に横たわるシカが目に入ります。
「うわ！」
ピーターはハンドルを大きく切り回避しますが、車は大きく道路の外へ。
そして、車の正面には電柱が迫り「ぐちゃ！」。
電柱はチャーリーの顔に直撃、首をもぎ取ってしまうのでした。
車を道路わきに止めたピーターは、起こしてしまった最悪の事態に硬直し、後部座席へ振り向くことさえできません。
恐怖のあまり完全に心を閉ざしてしまったピーターはそのまま車を走らせ帰宅。
自分の部屋でベッドへ横たわるのでした。
翌朝、ベッドに横たわるピーターに外で叫ぶアニーの悲鳴が入ってきます。
どうやらアニーは事の重要さに気づいたようです。
それでも動くことができないピーター。
突如としてグラハム家に壮絶な悲劇が訪れました。
しかし、この家族の悲劇はまだ始まりにすぎませんでした・・・。
映画「ヘレディタリー／継承」のスタッフ
監督：アリ・アスター
製作：ケヴィン・フレイクス、ラース・クヌードセン、バディ・パトリック
製作総指揮：ライアン・クレストン、ジョナサン・ガードナー、トニ・コレット、ガブリエル・バーン
脚本：アリ・アスター
撮影：パヴェウ・ポゴジェルスキ
プロダクションデザイン：グレイス・ユン
衣装デザイン：オルガ・ミル
編集：ジェニファー・レイム、ルシアン・ジョンストン
音楽：コリン・ステットソン
映画「ヘレディタリー／継承」のキャスト※（）内は日本語吹き替え版キャスト
アニー・グラハム：トニ・コレット（藤貴子）
ピーター・グラハム：アレックス・ウォルフ（小田柿悠太）
チャーリー・グラハム：ミリー・シャピロ（小若和郁那）
ジョーン：アン・ダウド（仲村かおり）
スティーブ・グラハム：ガブリエル・バーン（仲野裕）
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映画「ヘレディタリー／継承」の関連作品
監督：アリ・アスターのその他の作品
ミッドサマー (2019)
監督：アリ・アスター
出演：フローレンス・ビュー、ジャック・レイナー、ウィル・ポーター他
デビュー作「へレディタリー/継承」で大注目を浴びたアリ・アスター監督の最新作。
青い空の下花が咲き乱れる美しい風景とは裏腹に、そこで起こる想像を絶する恐怖の世界を描く異色ミステリーです。
スウェーデン奥地のある土地で９０年に１度の祝祭が行われる。
ダニーとその友人５人はこの祝祭に参加するため参加するためスウェーデンに向かう。
そこは一日中太陽が沈まない白夜の世界、美しい花が咲きほこり、真白で華やかな衣装を着飾った村人たちはとても親切、そこはまるで楽園のような場所でした。
しかし学生たちはまだ知りません。
ここは決して楽園ではないことを・・・。
出演：トニ・コレットのその他の作品
アンロック／陰謀のコード (2017)
監督：マイケル・アプテッド
出演：ノオミ・ラパス、オーランド・ブルーム、トニ・コレット他
ナイトメア・アリー (2021)
監督：ギレルモ・デル・トロ
出演：ブラッドリー・クーパー、ケイト・ブランシェット、トニ・コレット、ウィレム・デフォー他
ウィリアム・リンゼイ・グレシャムによる小説『ナイトメア・アリー 悪夢小路』を原作とする作品。
流れ者のスタントン・カーライルの成功と転落を描く。
出演：アレックス・ウォルフのその他の作品
ジュマンジ／ウェルカム・トゥ・ジャングル (2017)
監督：ジェイク・カスダン
出演：ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、アレックス・ウォルフ他
ジュマンジ／ネクスト・レベル (2019)
監督：ジェイク・カスダン
出演：ドウェイン・ジョンソン、ジャック・ブラック、ケヴィン・ハート、アレックス・ウォルフ他
「ジュマンジ／ウェルカム・トゥ・ジャングル」の続編。
破壊されたはずの恐怖のゲーム「ジュマンジ」が修復され、スペンサーはゲームの中へ。
スペンサーを助けようとマーサ、フリッジ、ベサニーもゲームの世界へ飛び込むが…。
オールド (2021)
監督：Ｍ・ナイト・シャマラン
出演：ガエル・ガルシア・ベルナル、ヴィッキー・クリープス、アレックス・ウルフ他
出演：ガブリエル・バーンのその他の作品
ユージュアル・サスペクツ (1995)
監督：ブライアン・シンガー
出演：スティーヴン・ボールドウィン、ガブリエル・バーン、チャズ・パルミンテリ他
ゴーストシップ (2002)
監督：スティーヴ・ベック
出演：ジュリアナ・マルグリーズ、ガブリエル・バーン、ロン・エルダード他
ベーリング海を漂流する大型船の調査に向かったサルベージ会社のクルーたちは、その船が40年前に消息を絶ったイタリアの豪華客船であったことを知るが…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
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