マンガ「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するキャラクターである岸辺露伴を主人公とした荒木飛呂彦によるマンガを原作とする作品。
スタンド使いのマンガ家・岸辺露伴は”この世で最も黒く邪悪な絵”を見るためにフランス・ルーヴル美術館を訪れるが。
ＮＨＫで放送されたドラマ『岸辺露伴は動かない』を演出した渡辺一貴が監督を務め、主演の高橋一生のほか、飯豊まりえ、長尾謙杜、安藤政信、美波、木村文乃などが出演した映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」
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映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の作品情報・あらすじ
映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」は荒木飛呂彦の同名マンガ作品を原作としており、2023年5月26日に劇場公開されました。
本作は日本映画としては珍しくルーヴル美術館内でのロケが行われ、美術館の壮大な内部や「モナ・リザ」を背景にしたシーンなど、貴重な映像が多く含まれています。
本作は原作マンガのファンにとっては、キャラクターやストーリーが忠実に再現されている点が魅力です。
特に、主人公・岸辺露伴の特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を映像化することに成功しています。
主人公・岸辺露伴が「この世で最も黒く、邪悪な絵」の謎を追い、美の殿堂・ルーヴルへと足を運ぶ物語はミステリーとサスペンスに富んでおり、観る者を引き込みます。
岸辺露伴を演じる高橋一生をはじめとする実力派の俳優陣が出演しており、彼らの演技が物語に深みを与えています。
本作は荒木飛呂彦のマンガを原作とするTVドラマ「岸辺露伴は動かない」のキャストとスタッフが再集結して制作されました。
また、本作はNHKのドラマを映画化した作品としては初めて興行収入が10億円を突破しました。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の映画と原作マンガとの間にはいくつかの違いがあります。
映画は基本的に原作に忠実ですが、以下のようなオリジナル要素が追加されています。
- 物語の導入部分：映画は露伴が骨董品屋でフランス人画家による「黒い絵」に興味を持つシーンから始まります。これは原作にはないシーンです。
- 新たなキャラクター：原作には登場しないキャラクターである泉京香や映画にのみ登場するキャラクターでルーヴル美術館のコレクションの調査員の辰巳隆之介が登場します。
- ルーヴル美術館での展開：ルーヴル美術館での物語の展開や、後日談にも映画にしかない新たな場面が追加されています。
これらの追加要素は原作のストーリーを損なうことなく、映画としてのクオリティを高めていると評価されています。
原作ファンでも新鮮な気持ちで楽しめる内容になっているようです。
映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のロケ地は、日本国内とフランスの複数の場所です。
- 東山温泉「向瀧」：会津若松にある歴史的な旅館で、露伴の青年時代のシーンが撮影されました。
- 会津武家屋敷：会津の歴史と文化を伝える施設で、映画の重要なシーンの一部がここで撮影されました。
- 大内宿（下郷町）：江戸時代の宿場町で、映画の物語に合った風情あるロケ地です。
- 旧甲斐家蔵住宅（喜多方市）：喜多方市にある歴史的な蔵住宅で、映画の一部がここで撮影されました。
- ルーヴル美術館：映画の主要な舞台の一つで、実際に美術館内で撮影が行われました。
- エトワール凱旋門やシャンゼリゼ通り：露伴が訪れるシーンが撮影された場所です。
- セーヌ川沿いのポン・デ・ザール（芸術橋）：映画のシーンの一部がここで撮影されました。
映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」に対する評価は観客からのレビューによって様々ですが、全体的には肯定的な評価を受けているようです。
Filmarks映画情報によると、平均評価は3.7となっておりレビュー数は27,600件に上ります。
また、映画.comのレビューでは、全285件の評価の中で55%が3.1から4.0の評価をしており、14%が4.1から5.0の評価をしています。
観客の感想は多岐にわたり、高橋一生の演技や映画のホラー要素、ルーヴル美術館の美しさなどが評価されている一方で、原作との比較や映画としてのスケール感に対する意見も見られます。
一部の観客はドラマ版の方が面白いと感じるなど、映画版に対する期待と比較しての意見もあります。
岸辺露伴について
岸辺露伴は荒木飛呂彦のマンガ「ジョジョの奇妙な冒険 第四部 ダイヤモンドは砕けない」に登場する架空のマンガ家です。
彼は同作品のスピンオフである「岸辺露伴は動かない」の主人公でもあります。
露伴は非常にわがままで自己中心的な性格をしていますが、マンガを描くことに関しては非常に真剣です。
作品にリアリティを与えることや斬新なアイデアを得るためには様々なことを犠牲にします。
基本的に人間関係が苦手ですが、杜王町で起こる事件を解決するために「ジョジョの奇妙な冒険」の他のキャラと行動を共にすることもあります。
彼のスタンド能力は「ヘブンズ・ドアー」と呼ばれるもので、対象を本に変えることができます。
本には相手の人生が書かれており、ページを破ったり、ページに文章を書き込むことで相手の行動を制限・操作することが可能です。
露伴は杜王町で生活する人気マンガ家で、彼の代表作は『ピンクダークの少年』です。
彼の漫画はサスペンス・ホラー的な作品で、その作風はファンレターの内容によると好き嫌いがはっきり分かれています。
映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のあらすじ
マンガ家・岸辺露伴はフランスの画家モリス・ルグランによる黒い絵を購入する。
その絵の裏には「これはルーヴルで見た黒。後悔」というフランス語が、モリス・ルグランによって書かれていた。
そこで露伴は、青年時代に出会った奈々瀬という女性のことを回想する。
彼女はある日、露伴に200年以上前に山村仁左右衛門という絵師が描いた「この世で最も黒く、邪悪な絵」について語った。
この絵はご神木から取った顔料を使っており、「見てはいけない、触れてはいけない」とされる邪悪な力を持っているといわれていたという。
露伴は奈々瀬に惹かれるが、彼女は突然姿を消してしまう。
「最も黒い絵」はパリのルーヴル美術館に所蔵されているらしいと奈々瀬が語っていたことを思い出した露伴は、取材と未だ心に残る慕情を求めて編集者の泉京香とフランスへと旅立つ。
しかし、美術館職員でさえその絵の存在を知らず、データベースで示された保管場所は使用されていないZ-13倉庫だった。
美術館が露伴に出した「最も黒い絵」を見るための条件は、通訳のエマ野口、東洋美術の専門家である辰巳隆之介、消防士2人を伴うことだった。
しかし、Z-13倉庫で露伴は予期せぬ事態に見舞われることとなる。
映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のスタッフ
監督：渡辺一貴
製作：牟田口新一郎、尾崎充信、和田佳恵、平賀大介、瓶子吉久
エグゼクティブプロデューサー：豊島雅郎
プロデューサー：土橋圭介、井手陽子、ハンサングン
原作：荒木飛呂彦『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』（集英社 ウルトラジャンプ愛蔵版コミックス 刊）
脚本：小林靖子
撮影：山本周平、田島茂
美術：磯貝さやか
衣装デザイン：柘植伊佐夫
編集：鈴木翔
音楽：菊地成孔、新音楽制作工房
照明：鳥内宏二
録音：高木創、藤林繁
人物デザイン監修：柘植伊佐夫
映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」のキャスト
岸辺露伴：高橋一生
泉京香：飯豊まりえ
岸辺露伴（青年）：長尾謙杜
辰巳隆之介：安藤政信
エマ・野口：美波
池田良
前原滉
中村まこと
増田朋弥
白石加代子
奈々瀬：木村文乃
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映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の関連作品
ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章 (2017)
監督：三池崇史
出演：山﨑賢人、神木隆之介、小松菜奈、山田孝之他
「ジョジョの奇妙な冒険 第4部」の実写映画化作品。
日本の杜王町で東方仗助たちスタンド使いによるバトルが展開する。
出演：高橋一生の関連作品
リリイ・シュシュのすべて (2001)
監督：岩井俊二
出演：市原隼人、忍成修吾、伊藤歩、大沢たかお、稲森いずみ、高橋一生他
シン・ゴジラ (2016)
総監督：庵野秀明
出演：長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、高橋一生他
３月のライオン 前編 (2017)
監督：大友啓史
出演：神木隆之介、有村架純、倉科カナ、染谷将太、高橋一生他
嘘を愛する女(2018)
監督：中江和仁
出演：長澤まさみ、高橋一生、DAIGO
億男(2018)
監督：大友啓史
出演：佐藤健、高橋一生、黒木華他
九月の恋と出会うまで (2019)
監督：山本透
出演：高橋一生、川口春奈、浜野謙太他
引っ越し大名！ (2019)
監督：犬童一心
出演：星野源、高橋一生、高畑充希他
ロマンスドール (2019)
監督：タナダユキ
出演：高橋一生、蒼井優、浜野謙太他
タナダユキによる小説をみずから脚本・監督を務めて映画化した作品。
ラブドール制作会社で働く北村哲雄は偶然出会った小沢園子に一目ぼれし、自らの仕事を隠して結婚するが…。
るろうに剣心 最終章 The Beginning (2020)
監督：大友啓史
出演：佐藤健、武井咲、新田真剣佑、青木崇高、蒼井優他、江口洋介、高橋一生、有村架純他
シン・ウルトラマン (2022)
監督：樋口真嗣
出演：斎藤工、長澤まさみ、有岡大貴、高橋一生（声の出演）他
出演：飯豊まりえの関連作品
惡の華 (2019)
監督：井口昇
出演：伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえ他
シライサン (2019)
監督：安達寛高
出演：飯豊まりえ、稲葉友、忍成修吾他
作家・乙一によるオリジナル脚本を、乙一が本名の安達寛高で監督も務めた作品。
親友を失った女子大生の瑞紀は弟を亡くした春男と出会い、それぞれの身近な人が亡くなった理由を探るが…。
出演：木村文乃のその他の作品
今日、恋をはじめます (2012)
監督：古澤健
出演：武井咲、松坂桃李、木村文乃他
イニシエーション・ラブ (2015)
監督：堤幸彦
出演：松田翔太、前田敦子、木村文乃他
ピース オブ ケイク (2015)
監督：田口トモロヲ
出演：多部未華子、綾野剛、松坂桃李、木村文乃他
火花 (2017)
監督：板尾創路
出演：菅田将暉、桐谷健太、木村文乃他
羊の木(2017)
監督：吉田大八
出演：錦戸亮、木村文乃、北村一輝他
居眠り磐音 (2019)
監督：本木克英
出演：松坂桃李、木村文乃、芳根京子他
ザ・ファブル (2019)
監督：江口カン
出演：岡田准一、木村文乃、山本美月、福士蒼汰他
ザ・ファブル 殺さない殺し屋 (2021)
監督：江口カン
出演：岡田准一、木村文乃、堤真一他
南勝久によるマンガを原作とする映画「ザ・ファブル」の続編。
ボスにより殺しを禁じられ1年間普通の人間として生活するよう命じられた凄腕の殺し屋”ファブル”が、因縁ある悪党と対決する。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
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