映画「万引き家族」フル動画を無料で見れる動画配信は 感想も

2018年の第71回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを獲得したほか、数々の映画賞を受賞した映画「万引き家族」

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映画「万引き家族」フル動画を無料で見るならおすすめはU-NEXT
映画「万引き家族」の作品情報・あらすじ
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映画「万引き家族」の関連作品
まとめ

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映画「万引き家族」の作品情報・あらすじ

監督は是枝裕和。
「そして父になる」「三度目の殺人」など家族の形や人間の生き方などをテーマにした作品が多い監督です。

実際にあった、親の死亡届を出さずに年金を不正にもらい続けていた家族の事件をもとに構想に10年近くかけて作られています。

主人公に、非常に多種多様な才能を持つリリー・フランキー、そして、高い演技力で注目されている女優である安藤サクラのダブル主演の作品です。
加えて、是枝監督作品に欠かせない女優、樹木希林も出演しています。

リリー・フランキーは、是枝裕和監督の現場について「是枝さんの撮影現場は、是枝さんの作品の作り方を見学している感じで、すごく気持ちいい教育を受けているよう」と語っています。
安藤サクラは、家族のあり方について「家族のあり方というのは家族それぞれなのだと感じさせられた」と述べています。
松岡茉優は、自分の役柄について「亜紀は傷つかないために壁を作って生きてきた人。けれど、柴田家での暮らしによって壁を壊すことができた」とインタビューで話しています。

とても切なく、そして温かい人間模様を描いた作品です。
貧しいながらも支えあい幸せを求めて暮らす6人家族の物語。

家族とは何か？人間とは何か？幸せとは？
家族を繋いだ絆は一体何だったのか？

心に穴が空いた隙間を家族みんなで埋めようと助け合い、そして、寂しくて悲しくて、でもあったかくて、そんな家族の物語。

2018年第71回カンヌ国際映画祭で、日本映画として21年ぶりとなる最高賞パルムドール受賞しました。
第91回アカデミー賞では、日本映画では10年ぶりとなる外国語映画賞ノミネートを果たすなど、海外でも高い評価を獲得しました。

そのほか、第42回日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む8部門で最優秀賞を受賞。
ほかにもたくさんの映画賞を受賞しています。

高い演技力を持つ俳優が集まった豪華な作品となっています。
日本で問題になっている、孤独死、万引き、不正受給、虐待などシリアスなテーマが含まれた考えさせられる映画です。

この映画のロケ地は、主に東京都荒川区と千葉県いすみ市です。
東京都荒川区では、ジョイフル三ノ輪商店街や柴田家の住む古い民家などが撮影場所となりました。
千葉県いすみ市では、大原海水浴場で海水浴のシーンが撮影されました。
この映画は、2回に分けて撮影され、2017年8月に海辺のシーン、2017年12月から2018年1月にかけて東京のシーンが撮影されました。

この映画のラストシーンは、多くの観客にさまざまな解釈を与えました。
是枝監督は、2019年に行われたティーチインイベントで、その意図を語りました。
監督によると、ラストシーンでゆりが柵の外を見つめるのは、「子どもの成長」を表しているということです。
ゆりが見ている風景は、映画の冒頭で見ていたものよりも広くなっており、「あの視界の先に私たちがいるかもしれない」という希望をオープンにしたつもりだと言っています。

また、この映画では、「スイミー」という絵本が重要な役割を果たしています。
是枝監督は、撮影前に虐待を受けていた子どもたちが暮らす施設を取材した際に、女の子が「スイミー」を読み聞かせてくれたことが印象に残ったと言っています。
監督は、「僕は『スイミー』を読んでくれた女の子に対してこの映画を作っているんだと思う」と語っています。

映画「万引き家族」のあらすじ

主人公、柴田治(リリーフランキー)は、息子・祥太(城桧吏)を連れて近所のスーパーを訪れる。
治は店員の目を盗み祥太に細かくサインを出す。
祥太は慣れた手つきで棚の食料をカバンに入れる。
ふたりは必要なものを手に入れると、何事もなかったかのように店を後にする。

治は帰りにお肉屋さんのコロッケを買う。
ふたりで食べながら家に帰っていると、治は団地の前で立ち止まる。

外はとても寒い。
そんな寒い時期に団地の一階のベランダで座っている女の子・ゆり(佐々木みゆ)を見つける。
最近、いつもこの団地のベランダに、夜座っているゆりを治は気にかけていた。

治は子供好きだ。
そんなゆりを治は家に連れて帰ることにした。

治の家には治の妻・信代(安藤サクラ)、治の母・初枝(樹木希林)、信代の妹・亜紀(松岡茉優)、祥太の5人家族だ。
というのは表向きで、本当はみんな血の繋がらない赤の他人の集まりなのだった。

家族の生活費は初枝の年金と治の日雇いの仕事、信代のクリーニング店のパートの仕事でどうにかまかない、足りないものは万引きして生計を立てていた。

ゆりを家に連れて帰ると、初枝がゆりの体にたくさんの傷があることに気づく。
信代は治に「勝手に連れてきてはダメ」と言って、ゆりを家に帰そうと話し、治と一緒に帰しに行く。

だが、ゆりの家に着くと男女が言い争っている声が聞こえて帰すことができず、治の家に連れて帰ることにした。

こうして、治の家でゆりも一緒に暮らす事となる。
ゆりはみんなから優しくされ、心を開いていくようになる。

祥太は学校には行っていない。
毎日、町に出て万引きを繰り返しながら家に食料を持って帰っていた。
ゆりは祥太の妹として生活して行くこととなる。

そんな中、治が仕事中に事故に遭い足を怪我して仕事ができなくなる。
けれど、家族は優しく受け入れる。

治は祥太と魚釣りをしたりサッカーをしたり、一緒にお風呂に入りたわいもない話をして笑いあう。
そんな平凡の暮らしを治と信代は幸せを感じていた。

夏になり、家族みんなで海水浴に行くことになる。
初枝はみんなが海で遊んでいる所を見ながら、幸せそうに笑った。

だが次の日、初枝は起きてこなかった。
初枝がいなくなり、少しずつ歯車が狂い始める柴田家。
平凡な幸せを求めていた家族の生活はこのまま続いていくのだろうか？

映画「万引き家族」の感想

家族がいる事、毎日笑いあいながら生活すること、温かいご飯が食べられること、このことがとても幸せでどれだけ温かいことなのかを考えさせられた映画でした。

万引きや不正受給など決してあってはいけないことなのに、なぜかいとおしく感じるような家族の形でした。

人と人との繋がり、弱い者に手を差しだせる優しさ、今現実に起こっている幼児虐待など、とても胸が熱くなるシーンがありました。

一番印象に残っているシーンは、樹木希林さんが演じる初枝が海水浴に行っている時に、信代に「おねえさんは顔がきれいだね」とはじめて信代のことをおねえさんと呼び、その後、海を眺めながら何かを悟ったように笑ったシーンでした。
圧巻で胸が痛くなりました。

この家族は傍から見ているととても穏やかで、優しく人間味がある家族ですが、誰も本当の気持ちがわかりません。

正直、このシーンで初枝の本当の気持ちはわかりませんが、この笑顔でなんだか初枝はやっとこの家族を受け入れて自分の本当の家族になったと感じた瞬間だったじゃないか、と私には感じられ非常に感動してしまいました。

人間と人間との絆をテーマにしたこの映画はとても悲しくて切ないけれど、日々の生活がどれほど素敵で幸せなことなのかを感じさせてくれました。

映画「万引き家族」のスタッフ

監督：是枝裕和
製作：石原隆、依田巽、中江康人
プロデューサー：松崎薫、代情明彦、田口聖
脚本：是枝裕和
撮影：近藤龍人
セットデザイン：郡司英雄
美術：三ツ松けいこ
衣裳：黒澤和子
編集：是枝裕和
音響効果：岡瀬晶彦
音楽：細野晴臣
照明：藤井勇
録音：冨田和彦

映画「万引き家族」のキャスト

治：リリー・フランキー
信代：安藤サクラ
初枝：樹木希林
亜紀：松岡茉優
祥太：城桧吏
ゆり：佐々木みゆ
４番さん：池松壮亮
山田裕貴
駄菓子屋店主：柄本明
笠井信輔
緒形直人
森口瑤子
警察官：高良健吾
警察官：池脇千鶴

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映画「万引き家族」の関連作品

監督：是枝裕和のその他の作品

誰も知らない (2004)
監督：是枝裕和
出演：柳楽優弥、北浦愛、木村飛影他

三度目の殺人 (2017)
監督：是枝裕和
出演：福山雅治、広瀬すず、役所広司他

真実 (2019)
監督：是枝裕和
出演：カトリーヌ・ドヌーヴ、ジュリエット・ビノシュ、イーサン・ホーク他
フランスを代表する女優として知られるカトリーヌ・ドヌーヴを主演に迎えた日仏合作映画。
フランスの国民的大女優であるファビエンヌが「真実」というタイトルの自伝を出版することになるが、その内容は「真実」とは程遠いもので…。

ベイビー・ブローカー (2022)
監督：是枝裕和
出演：ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ他