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2013年の韓国映画「テロ,ライブ」のリメイク作品。
元人気キャスターの折本眞之輔は偶然、爆破犯からの電話を受け、自らの野心のためその交渉を生中継することにする。
「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」の渡辺一貴が脚本・監督を務め、主演の阿部寛のほか、竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎などが出演した映画「ショウタイムセブン」

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映画「ショウタイムセブン」の作品情報・あらすじ

映画「ショウタイムセブン」は、リアルタイムで進行する緊迫のサスペンス・エンターテインメントです。
韓国映画「テロ,ライブ」(2013年)を原作に、渡辺一貴監督がオリジナルの展開を加えて制作されました 。

本作は“1時間の生放送”と同じ時間で進行し、観客は映画の中の人々と同じ時間の流れを感じながら、驚きの展開を目の当たりにすることになります 。

主人公・折本を演じる阿部寛は、極限状態に追い込まれたキャスターの心理を見事に表現し、観客を物語に引き込みます 。
そして、竜星涼、生見愛瑠、井川遥、吉田鋼太郎、錦戸亮など、実力派俳優たちが脇を固め、物語に深みを与えています 。

本作には報道の在り方や視聴者のモラル、そしてメディアと権力の関係性など、現代社会への鋭いメッセージが込められています 。
そして、クライマックスでは予測不能な展開が待ち受けており、観客を驚愕させます 。

緊迫のリアルタイムサスペンスと社会派ドラマが融合した「ショウタイムセブン」は、予測不能な展開と深いメッセージ性を持つ作品となっています。

渡辺一貴監督は、劇中の時間と実際の上映時間を一致させる「リアルタイム性」を追求しました。
そのため、テレビ局のスタジオを丸ごとセットとして作り込み、最大10分以上の長回し撮影を敢行。
複数のカメラを同時に回すことで、ライブ感と緊張感を高める演出が施されました 。

本作でキャスター役に初挑戦した阿部寛は、緊張感を保つために撮影中は現場での会話を最小限に抑え、役に集中していたとのことです。

そして、犯人役を演じた錦戸亮はリアリティを追求するため、監督に直談判して撮影方法の変更を提案。
その結果、より緊迫感のあるシーンが生まれました 。

折本(阿部寛)と繁藤(錦戸亮)のキャラクターには、劇中では明かされない裏設定が存在します。
これらの設定は、物語のラストに繋がる重要な要素となっており、観客の解釈に深みを与えています 。

渡辺監督は、「90分や120分ワンカットの生ドラマのような作品を撮ってみたい」という想いから本作の企画に取り組みました。
また、マスコミ業界に生きる人々の姿を描くことで、現代社会へのメッセージを込めています 。

映画「ショウタイムセブン」の評価

映画「ショウタイムセブン」は、公開後、観客や評論家からさまざまな評価が寄せられています。

総合評価
Filmarks:平均評価は★3.4(5点満点中)で、レビュー数は4,823件に上ります 。
シネマトゥデイ:映画評論家2名による平均評価は★2.5で、意見が分かれる結果となっています 。

高評価のポイント

阿部寛の演技:主人公・折本を演じる阿部寛の熱演が多くの観客から称賛されています。「阿部寛の芝居がすごい」「阿部寛のはまり役」といった声がSNSでも見受けられます 。

緊迫感ある演出:リアルタイムで進行するストーリーと、スタジオ内の閉塞感が緊張感を高めているとの評価があります。「テンションの高いテンポの良さが心地よい」との意見もありました 。

社会性のあるテーマ:メディアの在り方や報道倫理を問うテーマが、現在の社会を表しているものとして注目されています。「メディアのあり方に疑問を感じることが少なくない現在にまさにぴったりな一本」との声もあります 。

批判的な意見

ストーリーの展開:後半の展開について、「説教臭くなり失速」と感じた観客もおり、ストーリーの構成に対する批判が見受けられます 。

原作との比較:原作である韓国映画「テロ,ライブ」と比較して、スケールダウンしているとの指摘もありました。「元ネタの『テロ、ライブ』のレベルに届いていない作品」との意見もあります 。

キャラクターの描写:一部のキャラクターの描写が浅いとの指摘もあり、特に犯人の動機や背景に関する描写に物足りなさを感じた観客もいるようです。「犯人の動機が理解しづらい」との感想もありました 。

「ショウタイムセブン」は、阿部寛の熱演やリアルタイムで進行する緊迫感ある演出が評価される一方で、ストーリーの展開や原作との比較において賛否が分かれる作品となっています。
メディアの在り方や報道倫理を問うテーマに興味がある方には、一見の価値がある作品と言えるでしょう。

映画「ショウタイムセブン」のあらすじ

テレビ局・NJBの人気番組である『ショウタイム7』の人気キャスターであった折本眞之輔は、現在は『ショウタイム7』を降板し、『トピック・トピック』というラジオ番組のパーソナリティーを務めていた。

『トピック・トピック』は、その日のテーマについて折本とリスナーが話す、というもので、折本は”ウスバカゲロウ”と名乗るリスナーの電話を受ける。
だが、ウスバカゲロウはその日のテーマである「犬が好きか?猫が好きか?」については語らず、関係ない大和電力や政府に対する批判について話し始める。

折本が適当にあしらって話を終わらせようとすると、ウスバカゲロウは大和電力城東火力発電所の爆破を予告。
折本が取り合わず電話を切った後、大和電力城東火力発電所が爆発する。

折本は『ショウタイム7』のプロデューサーである東海林剛史に事の次第を説明し、自分の『ショウタイム7』キャスターへの返り咲きとウスバカゲロウとの交渉を生中継することを持ちかける。

やがて、『ショウタイム7』のカメラが『トピック・トピック』のスタジオに入って、折本とウスバカゲロウの交渉の中継が始まるが…。

映画「ショウタイムセブン」のスタッフ

監督:渡辺一貴
製作:牟田口新一郎、高橋敏弘、和田佳恵、中村高志、佐藤一哉、清原寛、小松幹夫、森田篤
エグゼクティブプロデューサー:豊島雅郎
プロデューサー:井手陽子、土橋圭介
脚本:渡辺一貴
オリジナル脚本:キム・ビョンウ
撮影:大和谷豪
美術:柳川和央
編集:鈴木翔
音響効果:伊藤瑞樹
音楽:照井順政
主題歌:Perfume「Human Factory – 電造人間 -」
照明:後閑健太
録音:加来昭彦
サウンドディレクション:矢野正人

映画「ショウタイムセブン」のキャスト

折本眞之輔:阿部寛
安積征哉:竜星涼
結城千晴:生見愛瑠
前原瑞樹
平原テツ
内山昂輝
安藤玉恵
平田満
伊東さくら:井川遥
東海林剛史:吉田鋼太郎

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映画「ショウタイムセブン」の関連作品

監督:渡辺一貴のその他の作品

岸辺露伴 ルーヴルへ行く (2023)
監督:渡辺一貴
出演:高橋一生、飯豊まりえ、長尾謙杜他
荒木飛呂彦によるマンガを原作とする作品。
スタンド能力を持つマンガ家・岸辺露伴は、「この世で最も黒く邪悪な絵」がフランス・ルーブル美術館にあると聞き、その絵を見るためにフランス・パリへと向かう。

出演:阿部寛のその他の作品

トリック 劇場版 (2002)
監督:堤幸彦
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久他

花とアリス(2004)
監督:岩井俊二
出演:鈴木杏、蒼井優、郭智博、阿部寛他

トリック 劇場版2 (2006)
監督:堤幸彦
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久他

劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル (2010)
監督:堤幸彦
出演:仲間由紀恵、阿部寛、生瀬勝久他

ステキな金縛り (2010)
監督:三谷幸喜
出演:深津絵里、西田敏行、阿部寛、佐藤浩市、小日向文世他

麒麟の翼 ~劇場版・新参者~ (2011)
監督:土井裕泰
出演:阿部寛、新垣結衣、溝端淳平、山﨑賢人、松重豊他

テルマエ・ロマエ (2012)
監督:武内英樹
出演:阿部寛、上戸彩、北村一輝他

カラスの親指 (2012)
監督:伊藤匡史
出演:阿部寛、村上ショージ、石原さとみ他

テルマエ・ロマエ II (2014)
監督:武内英樹
出演:阿部寛、上戸彩、北村一輝他

のみとり侍 (2018)
監督:鶴橋康夫
出演:阿部寛、寺島しのぶ、豊川悦司他

護られなかった者たちへ (2021)
監督:瀬々敬久
出演:佐藤健、阿部寛、清原果耶他

異動辞令は音楽隊! (2022)
監督:内田英治
出演:阿部寛、清野菜名、磯村勇斗他
内田英治のオリジナル脚本・監督による作品。
刑事歴30年の成瀬司はコンプライアンスを気にしない捜査が警察上層部に疎まれ、警察音楽隊への異動を命じられる。

出演:竜星涼のその他の作品

ライアーゲーム -再生- (2012)
監督:松山博昭
出演:松田翔太、多部未華子、芦田愛菜、小池栄子、竜星涼他

大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇] (2012)
監督:金子文紀
出演:堺雅人、菅野美穂、尾野真千子、柄本佑、竜星涼他

orange-オレンジ- (2015)
監督:橋本光二郎
出演:土屋太鳳、山﨑賢人、竜星涼他

君と100回目の恋 (2016)
監督:月川翔
出演:miwa、坂口健太郎、竜星涼他

22年目の告白-私が殺人犯です- (2017)
監督:入江悠
出演:藤原竜也、伊藤英明、夏帆、竜星涼他

ぐらんぶる (2020)
監督:英勉
出演:竜星涼、犬飼貴丈、与田祐希他

弱虫ペダル (2020)
監督:三木康一郎
出演:永瀬廉、伊藤健太郎、竜星涼、橋本環奈他

Gメン (2023)
監督:瑠東東一郎
出演:岸優太、竜星涼、恒松祐里、竜星涼他

ラストマイル (2024)
監督:塚原あゆ子
出演:満島ひかり、岡田将生、ディーン・フジオカ、竜星涼、中村倫也他
野木亜紀子のオリジナル脚本による作品。
大手ショッピングサイトで購入された商品が爆発する事件が発生。
物流倉庫のセンター長として赴任した舟渡エレナは事件の真相を探るが…。

出演:生見愛瑠のその他の作品

モエカレはオレンジ色 (2022)
監督:村上正典
出演:岩本照、生見愛瑠、鈴木仁他

湯道 (2023)
監督:鈴木雅之
出演:生田斗真、濱田岳、橋本環奈他
小山薫堂のオリジナル脚本による作品。
長く営業を続けてきた銭湯“まるきん温泉”は、先代が亡くなった後、ふたりいる息子の弟が引き継いでいた。
だが、ある日現れた兄が銭湯を廃業してマンションへ建て替えることを主張し…。

まとめ

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