ＤＣコミックスを原作とするあまりにもよく知られたスーパーヒーローを主人公とする作品。
最強のスーパーヒーロー・スーパーマンの誕生の物語が展開する。
「３００ ＜スリーハンドレッド＞」のザック・スナイダーが監督を務め、主演のヘンリー・カヴィルのほか、エイミー・アダムス、マイケル・シャノン、ケヴィン・コスナー、ラッセル・クロウなどが出演した映画「マン・オブ・スティール」
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映画「マン・オブ・スティール」の作品情報・あらすじ
映画「マン・オブ・スティール」はDCコミックスのスーパーヒーロー「スーパーマン」の実写化作品です。
過去の「スーパーマン」映画の続編ではなくリブート作品として制作されました。
ザック・スナイダーが監督、クリストファー・ノーランが製作に関わったことで話題となりました。
本作はDCコミックスの実写映画を世界観を共通とするシリーズにした「DCエクステンデッド・ユニバース」の1作目の作品となっています。
本作はカル＝エル（クラーク・ケント）／スーパーマンの誕生に焦点を当てており、クリプトン星の崩壊から地球での成長、そしてヒーローとしての覚醒までを丁寧に描いています。
従来の明るく希望に満ちたイメージではなく、「もし超人が現実に存在したら？」という視点で、重厚かつリアルに再構築されています。
スローモーションやダークトーンを駆使した独特な映像演出が際立っており、アクションシーンの迫力と美しさは圧巻です。
特に、空中戦や都市を巻き込むバトルはIMAX映えするスケール感があります。
主演のヘンリー・カヴィルは、これまでのスーパーマン像とは一線を画し、内面の葛藤や人間性を強調した演技で新しいヒーロー像を提示しました。
肉体美と存在感も大きな魅力です。
ヴィランとして登場するゾッド将軍は、ただの悪役ではなく、祖国クリプトンを再生させるという信念を持つキャラクターです。
彼の正義とクラークの正義が衝突する構図は、ストーリーに深みを与えています。
地球の父ジョナサン・ケント（ケビン・コスナー）と母マーサ・ケントとの関係や、実の父ジョー＝エル（ラッセル・クロウ）との対話を通して、クラークが「自分は何者か」を探る過程が感動的に描かれます。
実はヘンリー・カヴィルは、2006年の映画「スーパーマン・リターンズ」のオーディションにも参加しており、その時は落選しましたが、本作で見事にスーパーマン役を射止めました。
ちなみにこの役には、ジョー・マンガニエロやマシュー・グードなども候補に挙がっていました。
ヘンリー・カヴィルは実際に激しいトレーニングと食事管理を行い、スーパーマンの肉体を完全にリアルで作り上げました。
ザック・スナイダー監督は「筋肉にCGを使うことは一切しない」と語っており、スーツの下の筋肉もすべて本物です。
「ダークナイト」シリーズの成功を受け、クリストファー・ノーランが本作のプロデューサーに参加。
脚本にも関与し、「リアル志向」「神話的テーマ」「ヒーローの内面描写」に強い影響を与えています。
ノーランがいなければ、本作のトーンはもっと軽かったかもしれません。
マイケル・シャノンは、ゾッド将軍を「単なる悪役としてではなく、信念の人として演じた」と述べています。
彼の怒りや執念には一貫したロジックがあり、あくまで“自分の星を救うため”に行動しているという設定にこだわったそうです。
スーパーマンの故郷「クリプトン」の描写では、製作総指揮のデボラ・スナイダー（監督の妻）も群衆の中に登場しています。
また、”スモールビル”ファン向けに、クラークの母校「スモールビル高校」のバスケットボールシーンには実際の地元高校の生徒がエキストラとして参加。
ジョナサン・ケント役を演じたケビン・コスナーは、オーディションなしで直接オファーされたとのこと。
ザック・スナイダーが「温かさと説得力を兼ね備えた父親像」を探していたところ、真っ先に思い浮かんだのがコスナーだったとか。
作中ではクラークがロイス・レインに“S”のマークについて尋ねられ、「それはスーパーマンのSではなく、クリプトン語で“希望”を意味するシンボルだ」と説明します。
これは原作コミックとは異なる、映画オリジナルの設定で、多くのファンの間で話題になりました。
映画「マン・オブ・スティール」のロケ地
映画「マン・オブ・スティール」の撮影は、アメリカ国内の複数の州で行われました。
特に中西部の田舎町の雰囲気を再現するために、リアルなロケ地が選ばれています。
イリノイ州 プラノ
スモールビル（クラークの故郷）の街並みとして使用されました。
この町のダウンタウンに実際にセットを組み、「Sears」や「IHOP」などの店舗を模した外観を作りました。
プラノは現在でも「スモールビルの町」として観光客に人気です。
カナダ モントリオール
一部の室内シーンやグリーンスクリーン撮影が行われた場所です。
撮影スタジオでの特殊効果やセット撮影に使用されました。
カリフォルニア州 エドワーズ空軍基地
映画で登場する軍の施設シーンや、スーパーマンが軍と接触する場面に使用されました。
実際の空軍基地のリアリティを活かしています。
アラスカ州
北極圏でのスカウト船の発見シーンや氷原のシーンは、アラスカやカナダの寒冷地でロケ撮影されています。
特に、スーパーマンが最初に「スーツ」を見つけるシーンに使用されています。
イリノイ州 シカゴ周辺
一部の都市部の背景やインフラ施設のシーンで使用されました。
メトロポリス（スーパーマンが活躍する都市）の一部として使われましたが、後の続編ではデトロイトなども使われます。
“スモールビル”は原作コミックでクラーク・ケントが育った架空の町ですが、映画ではイリノイ州プラノがリアルな“中西部の田舎町”として採用され、多くのシーンが町全体を使って撮影されました。
イリノイ州プラノには、今でも撮影時に使われた建物の跡や、スーパーマンをモチーフにした装飾が残っている場所もあります。
地元では「マン・オブ・スティール」の撮影記念プレートや観光案内も行われています。
映画「マン・オブ・スティール」のあらすじ
科学が極度に発達した惑星・クリプトンは滅亡しようとしていた。
科学者であるジョー=エルは生まれたばかりの息子・カル＝エルを宇宙船に乗せ、まだ若い惑星である地球へと向かわせる。
その直後、ジョー=エルは反乱を起こしたゾッド将軍によって命を奪われる。
地球に到着したカル＝エルは、田舎町に住むジョナサン・ケントとマーサ・ケントの夫婦に保護され、子供がいないふたりの子供としてクラーク・ケントという名前を与えられて育てられる。
超能力を持っていたクラークに対して、ジョナサンはその力を隠すように教える。
やがて、成人したクラークは、自分が何者なのかを探すため様々な場所をひとりで旅する生活を送る。
そんなある日、軍が宇宙船を発見したとの話を聞いたクラークは、宇宙船が発見された場所に向かい…。
映画「マン・オブ・スティール」のスタッフ
監督：ザック・スナイダー
製作：チャールズ・ローヴェン、クリストファー・ノーラン、エマ・トーマス、デボラ・スナイダー
製作総指揮：トーマス・タル、ロイド・フィリップス、ジョン・ピーターズ
キャラクター創造：ジェリー・シーゲル、ジョー・シャスター
原案：デヴィッド・Ｓ・ゴイヤー、クリストファー・ノーラン
脚本：デヴィッド・Ｓ・ゴイヤー
撮影：アミール・モクリ
視覚効果監修：ジョン・“ＤＪ”・デジャルダン
プロダクションデザイン：アレックス・マクダウェル
衣装デザイン：ジェームズ・アシェソン、マイケル・ウィルキンソン
編集：デヴィッド・ブレナー
音楽：ハンス・ジマー
映画「マン・オブ・スティール」のキャスト※（）内は日本語吹き替え版声優
クラーク・ケント／カル＝エル：ヘンリー・カヴィル（星野貴紀）
ロイス・レイン：エイミー・アダムス（中村千絵）
ゾッド将軍：マイケル・シャノン（広瀬彰勇）
ジョナサン・ケント：ケヴィン・コスナー（津嘉山正種）
マーサ・ケント：ダイアン・レイン（塩田朋子）
ペリー・ホワイト：ローレンス・フィッシュバーン（石塚運昇）
ファオラ＝ウル：アンチュ・トラウェ（田中敦子）
ララ・ロー＝ヴァン：アイェレット・ゾラー（泉裕子）
ネイサン・ハーディ大佐：クリストファー・メローニ（てらそままさき）
ジョー＝エル：ラッセル・クロウ（井上和彦）
カルヴィン・スワンウィック将軍：ハリー・Ｊ・レニックス（石住昭彦）
エミール・ハミルトン博士：リチャード・シフ（中博史）
クラーク・ケント（少年期）：ディラン・スプレイベリー
クラーク・ケント（幼少期）：クーパー・ティンバーライン
リチャード・セトロン
ジャクス＝オー：マッケンジー・グレイ（多田野曜平）
ジュリアン・リッチングス
スティーヴ・ロンバード：マイケル・ケリー（松山鷹志）
ジェイディン・グールド
ジェニー：レベッカ・ブラー
アレッサンドロ・ジュリアーニ
ジャック・フォーリー
ジョセフ・クランフォード
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映画「マン・オブ・スティール」の関連作品
DCエクステンデッド・ユニバースのその他の作品
バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生 (2016)
監督：ザック・スナイダー
出演：ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ジェシー・アイゼンバーグ
他
スーサイド・スクワッド (2016)
監督：デヴィッド・エアー
出演：ウィル・スミス、ジャレッド・レトー、マーゴット・ロビー他
ワンダーウーマン (2017)
監督：パティ・ジェンキンス
出演：ガル・ガドット、クリス・パイン、ロビン・ライト他
ジャスティス・リーグ (2017)
監督：ザック・スナイダー
出演：ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、エイミー・アダムス、ガル・ガドット他
アクアマン (2018)
監督：ジェームズ・ワン
出演：ジェイソン・モモア、アンバー・ハード、ウィレム・デフォー他
シャザム!（2019）
監督：デヴィッド・F・サンドバーグ
出演：ザッカリー・リーヴァイ、マーク・ストロング、アッシャー・エンジェル他
ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey (2020)
監督：キャシー・ヤン
出演：マーゴット・ロビー、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ユアン・マクレガー
ワンダーウーマン 1984 (2020)
監督：パティ・ジェンキンス
出演：ガル・ガドット、クリス・パイン、クリステン・ウィグ他
ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結（2021）
監督：ジェームズ・ガン
出演：マーゴット・ロビー、イドリス・エルバ、ジョン・シナ、ジョエル・キナマン他
ブラックアダム (2022)
監督：ジャウマ・コレット＝セラ
出演：ドウェイン・ジョンソン、オルディス・ホッジ、ノア・センティネオ他
シャザム！～神々の怒り～ (2023)
監督：デヴィッド・Ｆ・サンドバーグ
出演：ザカリー・リーヴァイ、アッシャー・エンジェル、ジャック・ディラン・グレイザー他
ザ・フラッシュ (2023)
監督：アンディ・ムスキエティ
出演：エズラ・ミラー、サッシャ・カジェ、マイケル・シャノン、マイケル・キートン他
アクアマン／失われた王国 (2023)
監督：ジェームズ・ワン
出演：ジェイソン・モモア、パトリック・ウィルソン、アンバー・ハード他
「アクアマン」の続編。
アトランティスの王となったアクアマンだったが、ブラックマンタが強力な古代兵器“ブラック・トライデント”を手に入れてアトランティスに襲来する。
監督：ザック・スナイダーのその他の作品
ドーン・オブ・ザ・デッド (2004)
監督：ザック・スナイダー
出演：サラ・ポーリー、ヴィング・レイムス、メキ・ファイファー他
３００ ＜スリーハンドレッド＞ (2007)
監督：ザック・スナイダー
出演：ジェラルド・バトラー、レナ・ヘディ、デヴィッド・ウェンハム他
フランク・ミラーによるグラフィック・ノベルを原作とする作品。
紀元前480年、大国ペルシアはスパルタに侵攻する。
スパルタ王レオニダスはわずか300人の勇士でペルシア軍を迎え撃つのだった…。
出演：ヘンリー・カヴィルのその他の作品
ミッション：インポッシブル／フォールアウト (2018)
監督：クリストファー・マッカリー
出演：トム・クルーズ、ヘンリー・カヴィル、ヴィング・レイムス他
「ミッション：インポッシブル」シリーズ第6作となる作品。
何者かに奪われたプルトニウムを奪還するためにイーサン・ハントが奔走するが、CIAはイーサンに疑惑の目を向け…。
出演：エイミー・アダムスのその他の作品
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン (2002)
監督：スティーヴン・スピルバーグ
出演：レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン、エイミー・アダムス他
アメリカン・ハッスル (2013)
監督：デヴィッド・Ｏ・ラッセル
出演：クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、ジェレミー・レナー、エイミー・アダムス他
逮捕された天才詐欺師のアーヴィンは、ＦＢＩ捜査官リッチーから囮捜査に協力すれば罪を軽くするとの取引を持ちかけられる。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
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