映画「愛がなんだ」フル動画は無料で見れる？痛い話？Dailymotionで見れる？

「愛がなんだ」は直木賞作家・角田光代による恋愛小説を映画化したもの。2019年公開。
「his」「知らない、ふたり」の今泉力哉が監督を務めた。
主演には岸井ゆきの、相手役には成田凌が起用されている。

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映画「愛がなんだ」の作品情報・あらすじ・感想
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映画「愛がなんだ」の関連作品
まとめ

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映画「愛がなんだ」の作品情報・あらすじ・感想

公開は2019年4月に公開が始まった。
低予算作品のため当初公開されたのは全国72の映画館だった。

10代〜30代の若い女性を中心にSNSや口コミで評判となり、2019年6月の時点で152まで上映する映画館が増えた。
低予算作品としては異例のロングヒット作品である。

内容はアラサー女性の片思いの恋愛もの。
ダメな男に盲目的な恋をしてしまう主人公を岸井ゆきのが演じている。

片思い相手を追いかけるために職を失ったり、人生を捧げる様子は行き過ぎていて痛い女そのもので、一見、現実味がないように思える。

しかし岸井の好演と、クズ男なのにどこか憎めない成田凌の雰囲気のおかげで白けることなくストーリーに入り込める。
そのため純粋に主人公を応援したくなるような作品に仕上がり、好評を得たようだ。

現実にいたらその愛の重さに引いてしまう痛い主人公なのに、愛すべきキャラクターとして完成しているキャストの演技に注目してほしい。

SNSでは登場人物たちに自らの経験を重ね合わせる女性たちの声が多く寄せられた。
愛って何だろう、という疑問を投げかける作品になっている。

また、原作ファンからも好評なのが、原作にあった脇役の設定を膨らませて人間関係に深みを持たせている部分である。

普通、原作がある映画は原作ファンからは自然と評価が厳しくなりがちだが、この作品は映画ならではの改変が名アレンジとして高評価。

原作小説は主人公に一人称で進むのに対し、映画では視点が客観的なので、観客の共感や応援したい気持ちを呼び起こす。
そして、映画の最後も原作にはないエピソードで締めくくられる。

映画「愛がなんだ」のあらすじ

ごくごく平凡な29歳のOLの山田テルコ。
最近契約社員から正社員になったばかりだが、仕事へのやる気はなく、淡々と日々を過ごしていた。

そんなテルコに、ある日運命の出会いが訪れる。
彼氏との関係に悩んでいたテルコを励ますために、友達の葉子が誘ってくれた飲み会出会ったのは田中守という青年。

挨拶をした瞬間に意気投合したふたり。
飲み会後にはふたりで飲み直し、そのままおしゃれなバーでキスをした。

それから1週間後、テルコの会社に電話がかかってくる。
相手は守で、テルコと食事がしたいという。
それから4回目のデートでふたりは一線を超えた。

付き合うことになったと思いきや、守は何も言わない。
都合のいいときに一方的に連絡をよこすだけ。
食事を食べたりお酒を楽しんだり、身体を求めてきたりするが付き合ってはいない。

傍から見るとただの「都合のいい女」で到底幸せになれるとは思えないが、テルコは「彼にどう思われようが私は好きなのだ！」とその関係に納得していた。

テルコの生活はどんどん守一色に染まっていく。
友達との約束はすべてキャンセル、就業中にも関わらず守と長電話、気まぐれな呼び出しにも応じるために早退、遅刻、居眠りは当たり前。

とうとう上司から叱責され、同僚には冷たい視線を向けられるが、恋に浮足立つテルコの脳内はお花畑。
幸せを羨まれているのだと勝手に思い込み、仕事も辞めてしまう。

そのまま押しかけ女房よろしく守の家に突撃するが、追い出されてしまう。
拒絶されたことにショックを受け、悲しみが拭えないまま3ヶ月が過ぎたとき、何事もなかったかのように守からの連絡が。

すみれという女性を紹介される。
テルコは恋人ができたのならもう連絡しないで、と守に言うが「そういうお前の自意識過剰なところ、嫌い」「気を使わない、すみれのような女になれ」と言い捨てられる。

テルコの心には嵐が吹き荒れた。
それ以降、すみれと飲むようになったテルコ。

守は友達の男性を紹介したり、「もうお前とは会わない」と言ったり、変わらずテルコを翻弄し続けて……。

映画「愛がなんだ」の感想

原作小説を読了後、映画を見たためその違いに驚いた。
原作はテルコの一人称で語られ、転がるように守にのめり込んでいく恋の狂気がわかりやすい。
映画は客観的な視点なので少し違う印象を持った。

恋は盲目という言葉はテルコのためにあると言っても過言ではないくらい、見事に恋愛に支配される痛い女を演じている岸井ゆきのがかわいかった。

相手役の成田凌は現実にいたら絶対にお近づきになりたくない嫌な男！放っておけないような雰囲気やダメ男っぷりを見事に演じている。

理屈ではなく惹かれる恋もあるよね〜と共感できなくもない。
というところがこの映画が評価され、SNSで広まりヒットした理由なのだろうと納得できる。

映画「愛がなんだ」のスタッフ

監督：今泉力哉
製作：横井正彦、成宏基、大山義人、川城和実、飯田雅裕、村田亮、本丸勝也、鈴木仁行
原作：角田光代『愛がなんだ』（角川文庫刊）
脚本：澤井香織、今泉力哉
撮影：岩永洋
美術：禪洲幸久
編集：佐藤崇
音楽：ゲイリー芦屋
主題歌：Homecomings
照明：加藤大輝
録音：根本飛鳥
サウンドミキサー：浜田洋輔