映画「初恋」2019 三池崇史監督作を見た感想

映画「初恋」2019 三池崇史監督作感想1 邦画

このページでは映画「初恋」の感想をお伝えしたいと思います。
ネタバレ気味な部分もあるかもしれませんがご容赦ください。

「ラブストーリー」というよりも

調べてみると、この映画はヒットした「孤狼の血」の路線を受け継ぐ作品を、ということで企画されたそうです。

それにしてはまた、変化球的な作品だな、というのが正直な感想です。
まあ、三池監督に依頼する時点で、普通のヤクザ映画にならないことは予想できるので、このような作品となったのは製作側の狙いなんでしょうけど。

本作は三池監督にとって初めてのラブストーリー、という紹介をよく見かけますが、うーん、この映画ってコメディじゃない?というのもまた正直な感想です。

(C)2020「初恋」製作委員会

もう染谷将太が面白すぎて、他の要素があまり頭に入ってきません。
画面に登場した時点では全くヤクザに見えないのですが、話が進むと彼の面白さで気にならなくなります。

本作での彼の役柄は「策士」と紹介されていることが多いようですが、はっきり言って「バカ」です。
特に自分が所属する組のシャブを奪いに行くくだりが最高で爆笑してしまいました。
そして、彼は悲惨な最期を遂げるのですが、そこでも笑わせてくれます。

これまで私は染谷将太の出演した作品をほとんど見たことがなく、大河ドラマ「麒麟がくる」で「面白いな」と初めて感じたのですが、今後は注目しようと思いました。

染谷将太演じるヤクザとコンビを組んで本作の物語のきっかけを作る刑事の役を大森南朋が演じていますが、彼も相当「バカ」です。
かつて、三池監督の「殺し屋1」で恐怖の殺し屋を演じていた大森南朋がこんなバカキャラを演じるとは時代も変わったな、とちょっと感慨にふけってしまいました。

あと、やはり目立つのはベッキーの熱演、というか怪演ですね。
彼女が演技をしている姿はTVドラマ「怪物くん」くらいしか記憶にはありませんが、本作での役をオファーする方も凄いし、受ける方も凄いなと思いました。

本作でのベッキーは、彼女自身の人生とオーバーラップする追いつめられた人の凄み、みたいなものが感じられました。
あまりにハマっていたので、これから似たような役の依頼が殺到するのではないかと、他人事ながら心配になります。

窪田正孝演じる主人公も、赤ん坊の頃に親に捨てられたという強烈な過去を背負ったキャラなのですが、ヤクザたちのキャラが濃すぎて主人公感が薄くなっています。
でも、思い返してみると、三池監督の作品ってそういうことが多々あるような気がします。
「殺し屋1」も主人公よりも殺されるヤクザの方がキャラが濃かったですしね。

まとめ

映画「初恋」を見た個人的な感想をお届けしました。

もともと、三池監督の作品って、「えげつない暴力」と「笑い」が同居しているのが特徴だったように思います。
けれど、「ヤッターマン」とか「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」などでは割とオーソドックスにアニメ・マンガの映画化を行っていました。

本作「初恋」では、三池監督の得意と思われるテーマということで、三池監督らしさがはっきりと表れたエンターテインメント作品になっていると感じました。

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