映画「ボーン・アイデンティティー」を見た感想(少しネタバレ)

映画「ボーン・アイデンティティー」 洋画

このページでは「ボーン・アイデンティティー」を見た感想をお伝えしたいと思います。
多少、ネタバレしている部分もありますが、かなり前に公開されている作品ということでお許しください。

渋めのスパイ映画「ボーン・アイデンティティー」

「ジェイソン・ボーン」シリーズは前から興味があった作品でしたが、1作も見ずに今に至っていました。
理由は多分、「主演がマット・デイモンでしょ。真面目で優しそうなマット・デイモンのアクション映画ってどうなの?」という考えが頭のどこかにあったからだと思います。

でも、先日「フォードvsフェラーリ」を見て、「マット・デイモン、ちょっといいじゃん」と思ったので、気になっていた「ジェイソン・ボーン」シリーズに手を付けることにしたのです。
で、シリーズ第1作「ボーン・アイデンティティ―」を見てみました。

まず感じたのは「渋いな!(いい意味で)」ということ。

スパイ映画の王道といえば「007」シリーズとか「ミッション・インポッシブル」シリーズとか、最近では「キングスマン」なんかですかね。
でも「ボーン・アイデンティティ―」はそれらとは違って、ちょっと古めな雰囲気、他の作品でいえば「RONIN」「スパイ・ゲーム」みたいな印象を受けました。

でも、調べてみたら「ボーン・アイデンティティ―」の原作は1980年に書かれた小説なので、当然といえば当然かもしれません。

マット・デイモンといえば、個人的には「プライベート・ライアン」とか「オーシャンズ11」の印象が強くて、「好青年」のイメージなのですが、本作を見たところ…やっぱり好青年でした。
それで、映画を見ている間ずっと違和感はあったのですが、終盤で主人公の正体が「政府によって作られた暗殺者」だと判明するので、「まあ、作られたんなら仕方ないか」と納得しました。

印象的なリアル描写

UniversalPictures/Photofest/MediaVastJapan

「ボーン・アイデンティティ―」の特徴として、格闘シーンがありますよね。
これは、派手な動きなどはないけど一瞬で相手を行動不能にしてしまう、スパイがいかにも使っていそうな格闘術として説得力があり印象に残りました。

少し前に「007 カジノ・ロワイヤル」を見て、「007も格闘描写に力を入れるようになったんだ」と思いましたが、「ボーン・アイデンティティ―」が作られたのは「007 カジノ・ロワイヤル」よりも前なので、もしかすると影響を受けているのかもしれませんね。

もうひとつ大きく印象に残ったのが、カーチェイス・シーンです。

まあ、カーチェイスといえば「007」でも毎回のように出てきますが、「ボーン・アイデンティティ―」のものはもっと渋い印象です。
爆発などは起きず、リアル感を追求しているように思われました。

これは「RONIN」とか、古い所でいうと「フレンチ・コネクション」を思い出しましたね。
主人公たちが乗っているのがボロっちいミニというのも何気にリアルでした。
でも、あんなにボロっちい車だと逃げてる途中で壊れてしまうんじゃないかと心配になりましたが。

現場で活動するスパイだけでなく、彼らを操る人々(本作ではCIAですが)に焦点が当てられているのも「ボーン・アイデンティティ―」の特徴です。

まあ、スパイは個人の意思で活動しているわけではなく、国や組織の命令で活動するものですから、リアル感を高めようとすれば必然的にスパイの裏にいる人々を描くことになりますよね。
そういえば、「007 カジノ・ロワイヤル」でもそういった描写が増えていたように思いますので、その部分でも影響を受けているのかもしれません。

突っ込みどころもあり

でも、本当にリアルということでいえば、暗殺するのに銃を使ったりするんだろうか?という疑問もあります。
ニュースで見るロシアの事件とかから想像するに、交通事故に見せかけたり毒を使ったりとかするのではないでしょうか。

そもそも、CIAみたいな一国の公的機関が実際に殺し屋を雇っていたりなんてことあるんでしょうかね。
まあ、そんなことを言いだすとスパイ映画なんて成立しなくなってしまうんですけどね…。

あと、ジェイソン・ボーンが記憶を失っているにもかかわらず、次々と特殊技能を駆使してしまうのもちょっと引っかかりました。
私は記憶喪失になったことがないので、記憶喪失になった人がどこまで活動できるのかわからないのですが、ジェイソン・ボーンはほぼ、記憶を失う前と同じように動けていますよね。

まあ、車の運転とか銃の撃ち方や格闘術など体が覚えている、ということはあるでしょう。
でも、店の中にいる人の人数を把握するとか脱出経路を探すとか複雑なことまで体で覚えているものでしょうか?
「彼は普通の人間じゃない」といわれればそれまでですが。

彼はアフリカの要人の暗殺任務を遂行しようとして、暗殺現場に要人の子供がいたことで暗殺をためらい、結果、任務に失敗して記憶を失うことになってしまいます。
この経緯も、ちょっとありきたりというか、よくあるパターンだと思いました。

そもそも、CIAが大金を投じて育成したスーパー暗殺者がそんなことで任務を失敗しちゃうの?と正直感じてしまいましたね。
でも、もしかすると続編ではそこらへんの理由の説明があるかもしれませんが。

まとめ

いろいろと突っ込みを入れてしまいましたが、個人的にはこういったリアル系のアクションが大好きなもので、全体としてはワクワクさせられ大変満足しました。

チラッと目にしたところによると続編では驚愕の展開があるそうなので、これはシリーズ通して見るしかないな!と思っています。

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