映画「フォードvsフェラーリ」を見た感想

洋画

このページでは映画「フォードvsフェラーリ」を見た個人的な感想をお伝えしたいと思います。
映画「フォードvsフェラーリ」をこれから見ようと思われている方は参考にしていただき、すでに見られている方は「こんな感想もあるんだ」と思っていただければと思います。

名作は少ないカーレース映画

「フォードvsフェラーリ」はジャンルでいえば、カーレース映画ということになると思います。
カーレース映画で私が記憶に残っているものといえば、シルヴェスター・スタローン主演の「ドリブン」とか、トム・クルーズ主演の「デイズ・オブ・サンダー」とかでしょうか。

そもそも、カーレース映画ってハリウッドでもそれほど数は多くないように思いますし、名作といわれるようなものもあまりないように思います。

数が少ないのは、これは多分、製作費が高額になるからでしょう。
そして、名作が少ない理由は、カーレースに限らずスポーツってやっぱりフィクションよりも実際の試合を見る方が面白いし興奮させられるからではないでしょうか。

ただ本作は”実録もの”ですから、純粋なフィクションではありません。
そこに興味を持つ人も多くいるのではないかと思われます。

そして、一般的なレース映画って、レーシングドライバーが主役となることが多いですが、本作はクリスチャン・ベイル演じるドライバーのケン・マイルズと共に、マット・デイモン演じるチーム監督のキャロル・シェルビーも主役となっているのが特徴となっています。

さらに、本作では主役のふたりだけでなく、チームを運営するフォードの上層部の人々にも焦点が当たっていますので、多くの人が指摘していることですが、本作はレース映画であるとともに、”お仕事映画”という面も持っています。

「フォードvsフェラーリ」はレース版「プロジェクトX」?

(C)2019 Twentieth Century Fox Film Corporation

「強すぎるワークス・チームであるフェラーリに、世界が注目するル・マン24時間レースで勝つ」という困難なプロジェクトを成し遂げた人々の物語、というわけです。
昔、NHKで放送され人気番組だった「プロジェクトX」的な映画ともいえるかもしれません。

ここで大きな問題となるのが、フォードがそれまでレースに力を入れていなかったということです。
これは、カーレースに限ったことではありませんが、会社の上層部の指示で、その会社の本来の業務から離れたことをやるとなると結構大変です。

現場の人間は手探り状態であるにもかかわらず、上層部の指示ということで何とか成果を出さなければならないわけで、実際の業務にかかわる人のプレッシャーは大変なものがあります。

しかも、やっかいなことに、こういった新規プロジェクトは失敗する可能性が高いものです。

本作のケースの場合、資金と技術力は揃っていましたが、スキルの高いドライバーを見つけるのと、短期間で成果を出すこと(1年目は失敗しますが)が課題で、キャロル・シェルビーは見事に課題をクリアしてプロジェクトを成功させたということになります。

そんな、困難なプロジェクトを成功させたキャロル・シェルビーは優れたリーダーだったのでしょう。

ちなみに、モータースポーツが好きな人ならご存知でしょうが、日本の自動車メーカーもワークス・チームでレースに数多く参戦しており、有名なところではトヨタのF1参戦、そして、ル・マンに参戦して優勝したマツダなどがあります。

まとめ

本作「フォードvsフェラーリ」で描かれているような出来事はレースだけに限ったことではなく、例えば、映画作りにもそっくり当てはまるように思います。

いくら潤沢な製作費があり、評価の高い人が監督をして、人気俳優が出演していてもコケる映画って山ほどありますよね。

やはり、多くの人が関わる仕事って、さまざまな要素をまとめて管理する人の存在が重要なんだな、なんてことを考えさせられた「フォードvsフェラーリ」でした。

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