映画「パラサイト 半地下の家族」吹き替えフル動画を見れる動画配信は

英語以外の作品では史上初のアカデミー賞作品賞受賞作となった映画「パラサイト半地下の家族」

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映画「パラサイト半地下の家族」のあらすじ、スタッフ・キャスト
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映画「パラサイト半地下の家族」の関連作品
まとめ

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映画「パラサイト半地下の家族」のあらすじ、スタッフ・キャスト

映画「パラサイト半地下の家族」は「グエムル－漢江の怪物－」「スノーピアサー」などを手がけたポン・ジュノの監督・脚本による作品です。

第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画としては初のパルム・ドールを受賞し、第92回アカデミー賞では作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞の4冠を達成しました。
アカデミー賞作品賞とカンヌ国際映画祭の最高賞を同時に受賞した作品が出るのは65年ぶり2度目のことであり、アカデミー賞作品賞を英語以外の作品が受賞するのは史上初となります。

主演はポン・ジュノ作品には4度目の出演となる韓国を代表する俳優であるソン・ガンホで、そのほか、チェ・ウシク、パク・ソダム、チャン・ヘジン、イ・ソンギュン、チョ・ヨジョンなどが出演しています。

本作の監督であるポン・ジュノは、自身の経験をもとに半地下住宅の生活を描いたと語っています。
彼は大学時代に友人と半地下住宅で暮らしていたことがあり、そこで見た光景や感じたことが本作のインスピレーションになったと言います。

本作品の韓国でのタイトルは「寄生虫」ですが、主人公一家は”寄生虫”を意味するハングルから1文字ずつが取られてそれぞれの名前の中に入れられています。
また、ポン・ジュノは寄生するのはキム一家だけではないと説明しています。
彼はパク一家もキム一家に依存しており、キム一家がいなくなったら生活が成り立たないと考えています。
また、寄生虫は人間だけではなく、社会や制度にもなり得るというメッセージも込められています。

また、本作に登場する主人公たちが住む半地下のアパートや主人公たちが入り込む社長の豪邸などは、90％以上がセットに作られたものとなっています。
映画本編を見れば、そのリアルさに驚くのではないでしょうか。

本作に登場する”山水景石”という岩は、韓国では金運や幸運を呼ぶとされる風水のアイテムです。
しかし、本作ではその岩がキム一家に不幸をもたらすことになります。
ポン・ジュノはこの岩を「偽物」と呼んでおり、金持ちになりたいという欲望や幻想を表していると言います。

本作には韓国人ならではのユーモアが随所に見られます。
例えば、ギジョンがダソンに絵を教えるシーンで使う英語は、「ジェシカ・オンリー・チャイルド・イリノイ・シカゴ」という意味不明な自己紹介です。
これは韓国人が英語を話す時によく使うフレーズで、自分の名前や出身地を言うことで英語力をアピールしようとする姿勢を皮肉っています。
また、ギウがダヘに教える英語詩は、「The sky is blue, the sun is warm, and we are happy」という簡単すぎる内容です。
これは韓国の小学校で習う英語教科書の一節で、ギウがダヘをバカにしていることを示しています。

そして、印象的な本作のポスターは元美術監督で現在は映画監督のキム・サンマンがデザインしたそうで、「犯罪の匂いを感じさせ、人物を特定できなくする」という意図で人物に目線を入れているそうです。

この映画のロケ地は、韓国のソウル市や全州市などです。主なロケ地をいくつか紹介します。

キム一家が暮らす半地下住宅は、全州市にある全州映画総合撮影所でセットを作って撮影されました。しかし、その近くにあるアヒョンドンという地域には、実際に半地下住宅が多くあります。
また、キム一家がアルバイトをしていたスーパー「テジスーパー」もアヒョンドンにあります。
パク一家が暮らす豪華な邸宅は、全州映画総合撮影所に作ったセットで撮影が行われました。しかし、豪邸へ向かう坂道は、ソウル市の城北洞（ソンブットン）という高級住宅街で撮影されました。
キム一家が豪雨で家を失った後、階段を下りていくシーンは、ソウル市の付岩洞（プアムドン）にある紫霞門（チャハムン）トンネルで撮影されました。
その他にも、パク一家が買い物をするオーガニックスーパー「ORGA」や、キム一家がピザの箱をたたむピザ屋「スカイピザ」などのロケ地もあります。

映画「パラサイト半地下の家族」のあらすじ

ほとんど日が差し込まない狭い半地下のアパートに住むキム・ギテク、キム・チュンスク、キム・ギウ、キム・ギジョンの家族。
大学入学を目指して浪人中の息子・ギウ、美大入学を夢見る娘・ギジョンら家族のために、現在無職の父・ギテクは近所のピザ屋のピザの箱作りの内職で収入を得ていた。

ある日、ギウは友人から、友人が海外留学をしている間に豪邸に住むIT会社社長・パクの娘のダヘの英語の家庭教師を代行するように頼まれる。
そこで、ギウは妹・ギジョンに名門大学の入学証書を偽造させ、それをパクの妻に見せて信用を得、ダヘの家庭教師となることに成功する。

しばらくして、パクの息子のダソンの絵の家庭教師をパクの妻が探していることを知ったギウは、自分の妹であることを隠してギジョンを紹介し、ギジョンも身分を偽ってダソンの絵の家庭教師となりパク家に出入りするようになる。

ある日、パクはギジョンが夜道をひとりで帰宅することを心配して、自分の車で送ってやることにする。
車を運転するパクの専属運転手はギジョンを自宅まで送ろうとするが、ギジョンは正体がバレることを避けるためにあれこれ理由をつけて断る。
ふと、名案を思いついたギジョンは、車を降りる時に、自分の下着を車の中に置いていく。

翌日、運転手が自分の車の中でよからぬことをしていると勘違いしたパクは、運転手をクビにする。

そこで、ギジョンは父・ギテクを親類と偽って紹介し、パクの専属運転手として雇わせることに成功する。

パク家の家政婦・ムングァンは食事を2人分食べること以外に問題はなかった。
だが、ムングァンが桃アレルギーであることを知ったギテクたちは、彼女に桃の毛を吸い込ませてアレルギー症状を起こさせる。
そして、ギテクはパクの妻に、現在結核が流行しており病院でムングァンを見た、などと言って解雇させるように仕向ける。

その後、ギテクたちは偽の経歴を作ってチュンスクを代わりの家政婦としてパク家に雇わせることに成功する。
こうして、ギテクの一家全員がパク家で仕事を得ることになる。

そんなギテクたちから同じ臭いがすると感じたダソンは、彼らに疑いを持つ。

パク一家が旅行に出かけ家を空けた日、ギテク一家はまるで豪邸の主になったかのように振る舞って楽しむ。
そしてその夜、激しい雨の中、解雇されたムングァンが「忘れ物を取りに来た」と言ってパクの豪邸を訪ねてきて…。

映画「パラサイト半地下の家族」のスタッフ

監督：ポン・ジュノ
脚本：ポン・ジュノ、ハン・チンウォン
撮影：ホン・ギョンピョ
プロダクションデザイン：イ・ハジュン
編集：ヤン・チンモ
音楽：チョン・ジェイル

映画「パラサイト半地下の家族」のキャスト

キム・ギテク：ソン・ガンホ
パク・ドンイク：イ・ソンギュン
パク・ヨンギョ：チョ・ヨジョン
キム・ギウ：チェ・ウシク
キム・ギジョン：パク・ソダム
ムングァン：イ・ジョンウン
パク・ダヘ：チョン・ジソ
パク・ダソン：チョン・ヒョンジュン
キム・チュンスク：チャン・ヘジン
ミニョク：パク・ソジュン

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映画「パラサイト半地下の家族」の関連作品

監督：ポン・ジュノのその他の作品

殺人の追憶 (2003)
出演：ソン・ガンホ、キム・サンギョン、パク・ヘイル他
韓国で実際に起こった連続猟奇事件を基にした作品。
ソウル南部の農村で若い女性が犠牲者となる事件が発生。
地元の刑事パク・トゥマンらの懸命な捜査にもかかわらず犯人は発見されず…。

グエムル－漢江の怪物－ (2006)
出演：ソン・ガンホ、ピョン・ヒボン、パク・ヘイル他
韓国で興行記録を塗り替えるヒットを記録したモンスター映画。
ある日、ソウルを流れる川・漢江に、謎の巨大生物が現れる。
巨大生物に娘をさらわれたカンドゥは、娘を助けるために一家で巨大生物に立ち向かう。

出演：ソン・ガンホのその他の作品

渇き (2009)
監督：パク・チャヌク
出演：ソン・ガンホ、キム・オクビン、シン・ハギュン
エミール・ゾラの『テレーズ・ラカン』をモチーフとした作品。
図らずも吸血鬼となってしまった神父は、信仰と欲望の間で悩みながら生き血を求めて人を襲い…。

スノーピアサー (2013)
監督：ポン・ジュノ
出演：クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン
フランスの人気コミックを原作とする作品。
温暖化対策の反動で氷河期に突入してしまった地球。
わずかに残った生存者は「スノーピアサー」と呼ばれる列車の乗客のみであった。
ある日、列車の中で貧困層の反乱が発生し…。

ベイビー・ブローカー (2022)
監督：是枝裕和
出演：ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、ペ・ドゥナ他

非常宣言 (2022)
監督：ハン・ジェリム
出演：ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン他

出演：チョ・ヨジョンのその他の作品

情愛中毒 (2014)
監督：キム・デウ
出演：ソン・スンホン、イム・ジヨン、チョ・ヨジョン他
1969年。エリート軍人であるキム・ジンピョンは、出世コースに乗り順風満帆な生活を送っていた。
ある日、軍人の官舎に部下のキョン・ウジンが入居するが、ジンピョンはウジンの妻・ガフンに心を奪われ…。