映画「ボーン」シリーズの5作目であり、マット・デイモンがジェイソン・ボーン役として復帰した作品。
記憶を取り戻したジェイソン・ボーンと彼を葬ろうとするCIAの激しい戦いが展開する。
ポール・グリーングラスが監督を務め、主演のマット・デイモンのほか、アリシア・ヴィカンダー、トミー・リー・ジョーンズ、ヴァンサン・カッセルなどが出演した映画「ジェイソン・ボーン」
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映画「ジェイソン・ボーン」の作品情報・あらすじ
2016年の映画「ジェイソン・ボーン」は、記憶を奪われCIAの追跡を受けるジェイソン・ボーンの姿を描くサスペンスアクションシリーズの第5作です。
第2作「ボーン・スプレマシー」、第3作「ボーン・アルティメイタム」で監督を務めたポール・グリーングラスと主演のマット・デイモンが再び顔を合わせ、闇に葬られた真実を求めてボーンが激しい戦いを繰り広げます。
シリーズの原点に立ち返り、ボーンの父親の死に関する衝撃の真実が明らかになります。
ボーンは自分の出自や運命に直面しながら、CIAの陰謀に立ち向かいます。
ボーンを追うのは新しくCIAに配属された新人リー（アリシア・ヴィキャンデル）と、ボーンを始末しようとするCIA長官のデューイ（トミー・リー・ジョーンズ）です。
リーはボーンに協力的な態度を見せますが、その真意は不明です。
デューイは世界中の監視を目論む極秘計画「アイアンハンド」を進めており、ボーンをその邪魔者とみなしています。
ギリシャ、ベルリン、ロンドン、ラスベガスなど、世界各地の都市を舞台に、迫力のアクションシーンが繰り広げられます。
特にラスベガスでのカーチェイスはシリーズ最大の見せ場となっています。
本作は『ボーン・レガシー』（2012年）の続編ではなく、『ボーン・アルティメイタム』（2007年）の続編となっています。
マット・デイモンとポール・グリーングラス監督は、『ボーン・レガシー』には関与していませんでしたが、ファンからの要望や新たなアイデアが出たことで、再びコンビを組んでこの映画を作りました。
ラスベガスでのカーチェイスシーンは、実際にラスベガスのストリップ通りを封鎖して撮影されました。
このシーンでは170台の車が破壊され、70台のスタントカーが使用されました。
本作ではジェイソン・ボーンの父親の過去が明らかになりますが、彼の父親を演じたのはグレッグ・ヘンリーという俳優です。
彼は『ボーン・アイデンティティー』（2002年）で、ボーンのパスポートの写真に使われた男性と同じ俳優です。
つまり、ボーンの父親はシリーズ最初の映画から登場していたことになります。
本作のロケ地は世界各地の場所です。
- ギリシャのアテネとテッサロニキ：映画の冒頭で、ボーンが地下格闘技に参加したり、ニッキーと再会したりする場所です。
- スペイン領カナリア諸島のテネリフェ島：ボーンがCIAの追跡をかわすために乗ったバイクのシーンが撮影されました。
- ドイツのベルリン：ボーンが元CIAアナリストのマルコム・スミスと対面したり、アセットとのカーチェイスがあったりする場所です。
- イギリスのロンドン：ボーンがディープドリーム社のCEOであるアーロン・カルーアと接触したり、CIAのハッカーとの駆け引きをしたりする場所です。
- アメリカのワシントンD.C.とバージニア州：CIA本部や情報長官のオフィスなどがある場所です。
- アメリカのラスベガス：映画のクライマックスで、ボーンがCIA長官のロバート・デューイと対決したり、アセットとの激しいカーチェイスが行われたりする場所です。
マット・デイモンはジェイソン・ボーン役について、「このキャラクターは僕にとって非常に重要で、彼の物語を続けることができて嬉しい。ポール・グリーングラス監督と再び一緒に仕事ができたのも素晴らしいことだ」と語りました。
アリシア・ヴィキャンデルはヘザー・リー役について、「彼女はとても頭が良くて野心的で、ジェイソン・ボーンに興味を持っている。彼女はボーンをCIAに戻そうとするが、その動機は複雑だ。彼女は自分のキャリアを考えているが、同時に彼に対して感情を抱いているのかもしれない」と述べました。
トミー・リー・ジョーンズはロバート・デューイ役について、「彼はCIAの長官で、国家の安全保障を守るためには手段を選ばない。彼はジェイソン・ボーンを危険な存在とみなしており、彼を排除しようとする。彼は自分の信念に従って行動するが、それが正しいのかどうかは観客に判断してもらいたい」と話しました。
映画「ジェイソン・ボーン」のあらすじ
記憶を取り戻したジェイソン・ボーンは、地下格闘技で生計を立てていた。
そんな彼の元に、かつてCIAの職員でありボーンに協力したことがあるニッキー・パーソンズが現れる。
彼女はハッカーと協力してCIAのサーバーから極秘情報を盗み出したのだ。
その中には、ボーンの父親がトレッドストーン計画の立ち上げに関わっていたという衝撃の事実が含まれていた。
ボーンは父親の死の真相を知るために、ニッキーと共に行動を開始する。
しかし、CIAの局長デューイはボーンとニッキーの動きを察知し、彼らを葬るために殺し屋アセットを送り込む。
ギリシャでのカーチェイスの末、ニッキーはアセットに命を奪われてしまう。
ボーンは彼女から託された鍵とメモリーカードを手に入れるが、その中にはもうひとつの極秘計画、アイアンハンドの存在が記されていた。
アイアンハンドとは、デューイが進めていた世界中の人々を監視するための計画だった。
その手段として、デューイはディープドリームという巨大なSNSを利用しようとしていた。
そのSNSの創設者であるアーロン・カルーアはデューイの真の目的に気づいて反発するが、デューイによって陥れられてしまう。
ボーンは父親が命を落とした件に関わる元CIAアナリストのマルコム・スミスと接触する。
彼から、父親がボーンをトレッドストーン計画に参加させることに反対していたこと、そしてデューイが父親を葬ったことを聞かされる。
ボーンは復讐のためにデューイを追うが、アセットによってスミスも命を奪われてしまう。
一方、CIAに新しく配属されたヘザー・リーは、ボーンを再びCIAで働かせようと考えていた。
彼女はボーンに連絡を取り、デューイがラスベガスに向かうことを教える。
ボーンは彼女の提案に応じ、ラスベガスで開催されるディープドリームのイベントに向かう。
イベント会場では、デューイがアーロンとヘザーを亡き者にしようとするが、ボーンの妨害によって失敗する。
イベント会場は大混乱となり、この騒ぎに乗じてボーンはデューイの元へ向かい…。
映画「ジェイソン・ボーン」のスタッフ
監督：ポール・グリーングラス
製作：フランク・マーシャル、ジェフリー・Ｍ・ワイナー、ベン・スミス、マット・デイモン、ポール・グリーングラス、グレゴリー・グッドマン
製作総指揮：ヘンリー・モリソン、クリストファー・ラウズ、ジェニファー・トッド、ダグ・ライマン
キャラクター創造：ロバート・ラドラム
脚本：ポール・グリーングラス、クリストファー・ラウズ
撮影：バリー・アクロイド
プロダクションデザイン：ポール・カービー
衣装デザイン：マーク・ブリッジス
編集：クリストファー・ラウズ
音楽：ジョン・パウエル、デヴィッド・バックリー
映画「ジェイソン・ボーン」のキャスト※（）内は日本語吹き替え版声優
ジェイソン・ボーン：マット・デイモン（平田広明）
ロバード・デューイ：トミー・リー・ジョーンズ（土師孝也）
ヘザー・リー：アリシア・ヴィカンダー（竹内絢子）
アセット：ヴァンサン・カッセル（向井修）
ニッキー・パーソンズ：ジュリア・スタイルズ（沢海陽子）
アーロン・カルーア：リズ・アーメッド（川田紳司）
クレイグ・ジェファーズ：アトー・エッサンドー（高橋英則）
エドウィン・ラッセル情報長官：スコット・シェパード（津田英三）
マルコム・スミス：ビル・キャンプ（宗矢樹頼）
クリスチャン・ディソルト：ヴィツェンツ・キーファー
リチャード・ウェッブ：グレッグ・ヘンリー
バウマン：スティーヴン・クンケン
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映画「ジェイソン・ボーン」の関連作品
ボーン・アイデンティティー (2002)
監督：ダグ・リーマン
出演：マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー他
ボーン・スプレマシー (2004)
監督：ポール・グリーングラス
出演：マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、ジョーン・アレン他
ボーン・アルティメイタム (2007)
監督：ポール・グリーングラス
出演：マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ、デヴィッド・ストラザーン他
イギリスの新聞にボーンを生み出したCIAの作戦の記事が掲載される。
ボーンは記事を書いた記者と接触しようとするが…。
出演：マット・デイモンのその他の作品
グッド・ウィル・ハンティング／旅立ち (1997)
監督：ガス・ヴァン・サント
出演：ロビン・ウィリアムズ、マット・デイモン、ベン・アフレック他
オーシャンズ１１ (2001)
監督：スティーヴン・ソダーバーグ
出演：ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ、マット・デイモン他
アジャストメント (2011)
監督：ジョージ・ノルフィ
出演：マット・デイモン、エミリー・ブラント、アンソニー・マッキー他
インターステラー (2014)
監督：クリストファー・ノーラン
出演：マシュー・マコノヒー、アン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、マット・デイモン他
オデッセイ (2015)
監督：リドリー・スコット
出演：マット・デイモン、ジェシカ・チャステイン、クリステン・ウィグ他
グレートウォール (2016)
監督：チャン・イーモウ
出演：マット・デイモン、ジン・ティエン、ペドロ・パスカル他
フォードvsフェラーリ (2019)
監督：ジェームズ・マンゴールド
出演：マット・デイモン、クリスチャン・ベイル、ジョン・バーンサル他
最後の決闘裁判 (2021)
監督：リドリー・スコット
出演：マット・デイモン、アダム・ドライヴァー、ジョディ・カマー、ベン・アフレック他
エリック・ジェイガーによるノンフィクション『決闘裁判 世界を変えた法廷スキャンダル』を原作とする作品。
中世フランス。
友人同士であったジャン・ド・カルージュとジャック・ル・グリは長い年月の間に対立を深め、ジャンがジャックを訴えたことにより、決闘裁判を行うことになる…。
ソー：ラブ＆サンダー (2022)
監督：タイカ・ワイティティ
出演：クリス・ヘムズワース、クリスチャン・ベイル、テッサ・トンプソン、マット・デイモン他
出演：トミー・リー・ジョーンズのその他の作品
メン・イン・ブラック(1997)
監督：バリー・ソネンフェルド
出演：トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス他
メン・イン・ブラック２(2002)
監督：バリー・ソネンフェルド
出演：トミー・リー・ジョーンズ、ウィル・スミス他
ノーカントリー (2007)
監督：ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
出演：トミー・リー・ジョーンズ、ハビエル・バルデム、ジョシュ・ブローリン他
メン・イン・ブラック３(2012)
監督：バリー・ソネンフェルド
出演：ウィル・スミス、トミー・リー・ジョーンズ、ジョシュ・ブローリン他
メカニック：ワールドミッション (2016)
監督：デニス・ガンゼル
出演：ジェイソン・ステイサム、ジェシカ・アルバ、トミー・リー・ジョーンズ、ミシェル・ヨー他
アド・アストラ (2019)
監督：ジェームズ・グレイ
出演：ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ他
ロイ・マクブライドは父に憧れて宇宙飛行士となるが、ある日、宇宙でのミッション中に亡くなったとされる父が実は生きているということを聞かされ…。
出演：ジュリア・スタイルズのその他の作品
ハスラーズ (2019)
監督：ローリーン・スカファリア
出演：コンスタンス・ウー、ジェニファー・ロペス、ジュリア・スタイルズ他
エスター ファースト・キル (2022)
監督：ウィリアム・ブレント・ベル
出演：イザベル・ファーマン、ジュリア・スタイルズ、ロッシフ・サザーランド他
2009年の「エスター」の前日譚となる作品。
4年間行方不明だった娘のエスターが保護されたとの知らせを受けたオルブライト家は、エスターを迎え入れ元通りの暮らしを始めたかに見えたが…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
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