映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」を見た感想(少しネタバレ)

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このページでは映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」を見た感想をお伝えしたいと思います。
なるべくネタバレしないように気をつけていますが、してしまっているところもあるかと思いますので、未観賞の方はご注意ください。

2作目にして”キングスマン”最大の危機

まず、のっけから”キングスマン”が壊滅して驚かされます。
2作目にして最大の危機到来、というわけで「攻めてるな」と感じました。

エグジーはすっかりエージェントが板について頼もしいですが、ティルデ王女とまだ付き合っていたことにちょっとびっくりしました。
「007」とかだと、彼女のような女性キャラがシリーズに連続して登場するというのはないですよね。

「キングスマン」って、全体としては「007」のパロディ的な雰囲気がありますが、こういうディティールについては独自色を見せていて、そこが楽しいところでもあります。

それにしても、製作側は事前にスウェーデンに了解をもらっているんですかね?
いくらフィクションとはいえ、「スウェーデン」という実在する国の王女という設定なのに、ティルデ王女はフリーダムすぎるような気がしますが。
もしもスウェーデンじゃなくて日本という設定だったら…、まず上映はできないでしょうね。

そして、本作での敵”ゴールデン・サークル”。
ジュリアン・ムーアのイカれっぷりは見てて楽しいですが、どうも”悪の大組織”感がなく、こじんまりした印象を受けます。

ジュリアン・ムーア演じるポピーのやられ方もやけにあっさりとしていて、ちょっと不満に感じました。

そして、なぜエルトン・ジョン?
まあ、確かにエルトン・ジョンはとんでもないヤク中だったらしいので、適役といえば適役ですが。

ちなみに本作の撮影でエルトン・ジョンはタロン・エガ―トンに会い、その縁で自身をモデルにした「ロケットマン」の主役に彼を推薦したそうです。

本作で初登場の組織”ステイツマン”もいいですね。
“キングスマン”の表の顔の紳士服店にはまだシリアスな雰囲気がありますが、”ステイツマン”はウイスキー製造会社で観光客が見に来たりしていて、もはや隠していない感じです。
完全に笑わせにきています。

その代表がジェフ・ブリッジスですが、豪快で適当っぽいところがハマっていると思いました。

ハリーとマーリン

前作で死んだはずのハリーが実は生きていたという設定で再登場します。
ある意味、ご都合主義ですが、やっぱりこの人が出ていないと「キングスマン」という感じがしないので仕方ないですね。

今回は記憶を失った弱々しい姿から、元通りエージェントとして復活した姿を見せてくれるコリン・ファース。
さすがの演技力という感じでした。

バーで前作と同じようにチンピラをひとりでボコボコにするのかと思いきや、というシーンではしっかり笑わせてもくれます。

そして、「キングスマン」らしさを担っていたもうひとりのメインキャラであるマーリンが、本作でいなくなってしまうのは残念です。
ハリーと彼の存在が「キングスマン」の雰囲気を作っていたような気がしていましたから。

もし、第3作以降の続編が作られるとしたら、新しいマーリンが登場するのでしょうか?
個人的には、ハリーと同じく生きていたことにしてもらいたいところです。

「キングスマン:ゴールデン・サークル」は1作目よりも評価が低い?

調べてみると、本作は第1作よりも評価が低いようです。

確かに第1作は”キングスマン”という組織の謎、敵であるヴァレンタインの目的、そしてエグジーの成長という要素が絡んで、ラストまで観客を引きつけていました。

本作では”キングスマン”という組織のことは観客はすでに理解していますし(その代わりとして”ステイツマン”が出てきますが)、エグジーも一人前のエージェントに成長していますし、そして、敵である”ゴールデン・サークル”については「麻薬組織」だという設定がややありきたりにも感じます。

本作は知名度の高い俳優が多数出演していますし、アクションも派手で豪華になっており明らかに製作費がアップしたとわかるのですが、ことストーリーに関しては意外性が低下しているといえるかもしれませんね。

ただ、メインキャラの背景などを観客が理解できている分、キャラへの親近感は深まっているので、だからこそ、ハリーの再登場やマーリンの死に心を動かされた人も少なくないのではないかと思います。

まとめ

一人前のエージェントになったエグジーと復活したハリーを見ることができて満足感の高い本作。

「キングスマン」のシリーズ第3作は、”キングスマン”誕生を描く「キングスマン:ファースト・エージェント」が公開されることになっています。

“キングスマン”誕生のストーリーももちろん気になりますが、やはり、個人的にはエグジーとハリーのコンビの続編を早く見てみたいと思います。
同じように感じている方も少なくないのではないでしょうか。

映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」の作品情報・あらすじ

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