300万円という低予算の製作費にもかかわらず口コミ効果で大ヒットとなった映画「カメラを止めるな！」
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映画「カメラを止めるな！」のあらすじ、スタッフ・キャスト
３００万円という低予算作品にも関わらず面白いと、口コミが口コミを呼び、歴史的大ヒットとなった「カメラを止めるな！」。
一見、よくあるゾンビホラー作品のようですが、実はそこには隠された秘密がありました。
監督、俳優ともに当時あまり有名ではなかったのですが、本作で一躍時の人となりました。
もともと、映画の監督や俳優を養成する専門学校のプロジェクトの一環として制作された作品ですが、予想外の展開が面白いと話題となり、一気にタイトルを全国に知らしめることとなりました。
はじめは都内でも２つの映画館でしか上映される予定はありませんでしたが、約２か月で全国公開、ついには観客動員数２００万人を超え、制作予算３００万円の低予算作品としては異例の大ヒット作品となりました。
監督は、上田慎一郎監督。
上田監督は、これまでもいくつかの作品に参加してきましたが、今回の大ヒットにより、本作が代表作となりました。
また、俳優陣は、全員オーディションを勝ち抜いてきた無名の方々ばかり。
オーディションを勝ち抜いてきただけに、無名ながらも実力派の俳優陣となっています。
監督同様彼らもまた、本作が代表作となり、今後の役者としての活躍が期待されています。
ただのゾンビホラー映画かと思いきや、実は…、という結末は見ものです。
ところどころ現れる伏線に、今後の展開を予想しながら観るのも面白いですよ。
映画「カメラを止めるな！」のあらすじ
舞台はとある山奥の廃墟。
「やめて！目を覚まして！」と女が男に叫んでいます。
男はよく見ると血まみれで、ゾンビ化しているようでした。
女は武器を手にしていましたが、どうやらそのゾンビとは元々恋人同士だったようで、女は攻撃を躊躇していました。
結局、何もできないままゾンビに首を噛まれてしまい、「愛してる…」と呟き息絶えます。
やがて「はいカット―！」という声がかかり、複数の人がぞろぞろと女のところへやってきました。
すると先ほどゾンビに噛まれた女は立ち上がり、彼らと笑顔で話し始めました。
彼らは映画の撮影スタッフで、女はこの映画の主演女優だったのです。
スタッフと談笑する女優のところへ監督が歩み寄ります。
「今のシーン、君は命を失う恐怖があった？」と尋ねる監督。
「自分では出そうとしているんですけどねー」と女優はどこかヘラヘラしている様子。
そんな女優の態度に「出そうとするんじゃない！自然と出るんだよ！」と怒る監督。
なかなか怒りが収まらず、怒り続ける監督に女優は恐怖を感じ、周りのスタッフも止めに入ります。
監督がヒートアップしてしまったせいもあり、ここで一度休憩を取ることになりました。
休憩室では、女優と、ゾンビ役だった男優、そしてメイク担当のスタッフが他愛のない話をしています。
すると、休憩室の近くを助監督が通りがかりました。
手には血のりが大量に入ったバケツを持っています。
メイクスタッフが、それは何なのか、と尋ねると、監督の指示だから分からない、とそそくさと立ち去る助監督。
助監督が行ってしまった後を見つめながら、休憩室にいた３人は、改めて周りを見渡してみました。
すると、窓ガラスが割れて飛び散り、床には廃材が散乱している様子に不気味さを感じ始めます。
その時突然、扉の方から大きな音がしました。
が、そのまま何も起こることはありませんでした。
恐怖心に駆られた男優は、その場をなんとかしようと、メイクスタッフに「趣味は何？」と尋ねます。
メイクスタッフは、護身術だと答え、実際にやってみせます。
それは、誰かに羽交い締めにされたときに、「ポン！」と叫んで腕を突き上げ、そこから抜け出すというもの。
このちょっと変わった護身術を見て、休憩室の３人に少し笑顔が戻ります。
さて、先ほど血のりを運んでいた助監督ですが、役目を終えて、たばこを吸っていました。
すると、突然彼の背後からうめき声が聞こえ、振り返ってみるとカメラマンが血まみれで立っていました。
顔面蒼白で血まみれの彼に、助監督は「リアルですねー」と笑います。
しかしカメラマンはそれに返事をすることなく、彼の顔に吐しゃ物を吐き、襲い掛かってきます。
助監督の叫び声と物音を聞いた休憩室の３人は、驚いて声のする方へやってきました。
扉を開けると、血だらけの人間の片腕が飛び込んできました。
「これまた、よくできた作り物だ」と笑う３人でしたが、そこへ腕のない血まみれの助監督がやってきて、３人の前に倒れこみました。
ドッキリを疑う３人でしたが、男優が脈を診てみると、助監督はもう息絶えていました。
パニックになる３人。
と、そこへ、先ほどのカメラマンゾンビが彼らのところへやってきて、カメラマンゾンビは女優の顔にも吐しゃ物を吐きました。
その後、助監督もゾンビとなって起き上がり、２匹のゾンビに襲われた３人ですが、どうにかして外に追い出し、休憩室に閉じこもることに成功します。
すると、これらの様子を、助けることなくずっとカメラを回しながら見ていた人物がいました。
監督です。
「これが本物だ！これが映画だ！カメラは止めない！」と叫ぶ監督に男優がつかみかかります。
「カメラを止めろ」という男優に、監督は、「撮影のために呪文を唱えたのだし、撮影は続ける」と怒鳴ります。
「呪文とは何なのか」と尋ねると、監督は説明を始めますが、その時、突然録音係のスタッフが立ち上がり、勝手に外に出ていきました。
そして、しばらくすると録音係の悲鳴が聞こえてきます。
監督はわくわくした様子でカメラを持ったままそのあとを追いかけます。
３人は、車でこの山奥から脱出しようと話し合いますが、車のカギは助監督が持っていました。
どうしようかと話していると、監督がドアを開け、ゾンビ化した録音スタッフを中に放り込んできました。
大パニックになる３人に、監督はまたカメラを向けて撮影を続けていきます。
３人はどうにかしてピンチを乗り切ろうと奮闘しますが、結局、残ったのは女優ただひとり。
最初に撮影していた映画同様に、ゾンビ化した男優に追い詰められることになってしまいます。
監督は、女優が本物の恐怖に怯える表情をしているのに喜びつつ、カメラを回しています。
しかし、女優は台本通りには動かず、持っていた武器で男優ゾンビの首を切り落としてしまうのです。
台本通りにやらない女優に、監督は怒りますが、女優は今度は持っていた武器で監督の命を奪ってしまいます。
血まみれになった女優がふと地面を見下ろすと、そこには監督が血のりで描いた五芒星があったのでした。
ここで映画は終わり、タイトルロゴ、エンドロールが流れます。
が、ここで、「はいオッケー」という声が聞こえます。
それは殺されたはずの監督役の男でした。
一体どういうことなのでしょうか…？
映画「カメラを止めるな！」のスタッフ
監督：上田慎一郎
プロデューサー：市橋浩治
脚本：上田慎一郎
撮影：曽根剛
特殊メイク：下畑和秀
特殊造形：下畑和秀
編集：上田慎一郎
音楽：永井カイル
録音：古茂田耕吉
映画「カメラを止めるな！」のキャスト
日暮隆之：濱津隆之
日暮真央：真魚
日暮晴美：しゅはまはるみ
神谷和明：長屋和彰
細田学：細井学
山ノ内洋：市原洋
山越俊助：山崎俊太郎
古沢真一郎：大沢真一郎
笹原芳子：竹原芳子
吉野美紀：吉田美紀
栗原綾奈：合田純奈
松浦早希：浅森咲希奈
松本逢花：秋山ゆずき
谷口智和：山口友和
藤丸拓哉：藤村拓矢
黒岡大吾：イワゴウサトシ
相田舞：高橋恭子
温水栞：生見司織
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映画「カメラを止めるな！」の関連作品
監督：上田慎一郎のその他の作品
４／猫 -ねこぶんのよん- (2015)
監督：上田慎一郎他
出演：三浦誠己、木南晴夏他
猫を題材にした短編を4本集めたオムニバス映画です。
上田監督は４つのうちの１つ「猫まんま」を担当しています。
木南晴夏さん等実力派俳優が出演されています。
スペシャルアクターズ (2019)
監督：上田慎一郎
出演：大澤数人、河野宏紀、富士たくや他
「カメラを止めるな！」の次の作品とあって、とても注目された作品です。
全国公開されました。
極限に緊張すると気絶してしまうという売れない役者・大澤数人を中心に繰り広げられるドタバタ劇は、予想不能の展開を迎えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
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