伊坂幸太郎のベストセラー小説「マリアビートル」をハリウッドで映画化した作品。
運の悪い男が仕事のため乗り込んだ新幹線で、殺し屋たちとの壮絶なバトルを繰り広げる。
「ワイルド・スピード／スーパーコンボ」のデヴィッド・リーチが監督を務め、ブラッド・ピットが主演した映画「ブレット・トレイン」
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映画「ブレット・トレイン」の作品情報・あらすじ
映画「ブレット・トレイン」は日本の作家・伊坂幸太郎の発行部数300万部を超えるベストセラー小説「マリアビートル」を原作とする作品です。
アメリカでは2022年8月5日に、日本では2022年9月1日に劇場公開されました。
「デッドプール2」「ワイルド・スピード／スーパーコンボ」のデヴィッド・リーチが監督を手がけています。
ブラッド・ピットが主演を務め、ジョーイ・キング、アーロン・テイラー＝ジョンソン、真田広之、サンドラ・ブロックが共演するほか、チャニング・テイタム、ライアン・レイノルズがカメオ出演しています。
本作は元々、「イコライザー」の監督であるアントワーン・フークアが中心となって企画が進められていました。
当初は「ダイ・ハード」のような本格的なアクション作品にするつもりだったそうです。
本作の監督であるデヴィッド・リーチはスタントマン出身で、ボディダブルを担当するなどこれまで何度もブラッド・ピットと仕事を共にしてきました。
デヴィッド・リーチ監督は「本作のアクションはジャッキー・チェン、バスター・キートン、ハロルド・ロイドにオマージュを捧げたものがある」と語っています。
本作のキャンペーンのため来日したブラッド・ピットは、役柄との関連で厄除け護摩祈祷を東京・港区高輪の高野山東京別院で行い、「その光景が美しくて感動した」と語っています。
また、エルダー役の真田広之についてブラッド・ピットは、「真田の出演によって作品の格が上がった」と語っています。
マリア役のサンドラ・ブロックは撮影スケジュールが2日間だけだったそうです。
マリア役は元々レディー・ガガが候補となっていましたがスケジュールが合わず、サンドラ・ブロックが演じることになりました。
本作への出演が縁でサンドラ・ブロックが主演とプロデューサーを兼ねた「ロストシティ」にブラッド・ピットが出演することになったそうです。
チャニング・テイタムのカメオ出演もブラッド・ピットが「ロストシティ」に出演する縁で実現しました。
また、ブラッド・ピット演じるレディバグが今回の仕事を受けるきっかけとなった殺し屋・カービー役としてライアン・レイノルズが一瞬だけカメオ出演しています。
これは「デッドプール2」にブラッド・ピットがカメオ出演してくれたお礼に実現したそうです。
本作のタイトルは原作小説の英訳版と同じものです。
原作者の伊坂幸太郎は本作について「豪華な俳優たちがいきいきと暴れていることに興奮した」と語っています。
殺し屋・レモンが「きかんしゃトーマス」が好きなのは原作にある設定です。
また、ジョーイ・キング演じるプリンスは、原作小説では男子中学生の設定でした。
本作について、クエンティン・タランティーノ作品との共通性を指摘する意見も見られます。
ザジー・ビーツ演じる毒使いの殺し屋・ホーネットの日本語吹き替えを担当したのはタレントのフワちゃんです。
このキャスティングはフワちゃんが原作小説「マリアビートル」のファンで、その縁で伊坂幸太郎と対談したことがあるからだそうです。
原作小説のタイトルでありサンドラ・ブロック演じる殺し屋たちのエージェントの役名であるマリアビートルとはテントウムシを表す英語です。
ナナホシテントウムシにはその名の通り7つの黒い点があり、まるでこの世の7つの悲しみを背負っている聖母マリアのようだということでマリアビートルと呼ばれるようになったとのこと。
テントウムシを表すのにレディバグという言葉もあり、これがブラッド・ピット演じる本作の主役の役名となっています。
本作の撮影は日本では行われず、すべてアメリカで行われました。
本作の宣伝にはJR 東海が協力しています。
映画「ブレット・トレイン」のあらすじ
東京。
ひとりの男の子が意識不明で病院のベッドに横になっていた。
近くでは父親の木村がその姿をぼう然と見守っていた。
病院のテレビでは子供番組「モモンガのテレビ・キッチン」が流れており、その後、「動物園から猛毒を持つ蛇がいなくなった」というニュースが報じられる。
やがて病室に木村の父親が入ってきて、「息子がビルから落ちた時、お前はどこにいた?」と言って木村を責める。
返す言葉のない木村。
東京の繁華街。
久しぶりに仕事をすることになった男・レディバグは、スマホでエージェントと話しながら新幹線に乗車するため東京駅に向かう。
その後、レディバグは駅の中で木村とぶつかり、切符とコインロッカーの鍵を落とす。
鍵を落としたことに気づいたレディバグは慣れた手つきで鍵を使わずにコインロッカーを開け、中に入っていた爆竹や睡眠薬を取り出すが、ロッカーの中にあった拳銃は取り出さずに、東京発京都行きの新幹線・ゆかり号に飛び乗る。
同じゆかり号に木村も乗り込んでおり、何かを探しながら通路を歩いていく。
木村が持ったメモには「私が突き落とした 1等車B4番」と書かれてあった。
メモに書かれた座席までやってきた木村は座っている人物に銃を向けるが、振り向いたのは10代の少女だった。
人違いだと思い木村が謝って背を向けると、少女はいきなりスタンガンを木村の体に押し付け木村は気絶する。
一方、レディバグは電話の相手の指示で、持ち手に機関車のシールが貼られたブリーフケースを探して車内を歩いていた。
やがて、荷物置き場でレディバグは目当てのブリーフケースを見つけて持ち去る。
そのブリーフケースを持って次の停車駅で降りれば、レディバグの仕事は終わりのはずだった。
レディバグが通り過ぎた車両では、ふたりの殺し屋、レモンとミカンが若者に話しかけていた。
レモンは「きかんしゃトーマス」の大ファンで、何事もトーマスに登場するキャラに例える癖があった。
レモンは若者に向かって「君は優しいが鈍い。パーシーだ」と言って、パーシーのシールを若者の額に貼る。
若者は裏社会で絶大な力を持つ”白い死神”の息子であり、ふたりの殺し屋はヤクザに誘拐された息子を救出して京都で待つ白い死神に回収した身代金と共に送り届けるところだった。
その後、レモンが荷物置き場に身代金の入ったブリーフケースを確認しに行くと、ブリーフケースは消えていた。
青ざめるレモンとミカン。
レディバグは次の停車駅・品川で下車しようとする。
すると、レディバグが下車しようとしたドアから乗ってきたヒスパニック系の男が、いきなりナイフを取り出し襲いかかってくる。
レディバグは下車することができずに男と車内で格闘を始めることになる。
トイレの個室で意識を取り戻した木村は、そばに少女がいることに気づく。
少女は「プリンスよ」と自己紹介して、10分ごとに自分にかかってくる電話に出なければ木村の息子が命を失うことになる、と脅し、自分の言う通りに行動するよう命じる。
プリンスの目的は白い死神の命を奪うことで、木村の息子をビルから突き落としたのも木村を自分の駒として利用するためだったのだ。
一方、白い死神の恐ろしさについて話し合っていたレモンとミカンは、とにかく身代金を見つけようという結論に達し座席に戻るが、座席では白い死神の息子が目や鼻から血を流して絶命していた。
その頃、レディバグはバーが備えられた車両で襲ってきた男と闘っていた。
襲ってきた男は”オオカミ”という殺し屋で、自らの結婚式で妻や仲間たちが目や鼻から血を吹き出す毒によって命を奪われ、その犯人への復讐のためにゆかり号に乗り込んできたのだった。
オオカミはレディバグに向かってナイフを投げるが、ナイフはレディバグが盾代わりに使ったブリーフケースに当たって跳ね返りオオカミの胸に突き立ったのだった…。
映画「ブレット・トレイン」のスタッフ
監督：デヴィッド・リーチ
製作：ケリー・マコーミック、デヴィッド・リーチ、アントワーン・フークア
製作総指揮：ブレント・オコナー、三枝亮介、寺田悠馬、カット・サミック
原作：伊坂幸太郎『マリアビートル』（角川文庫刊）
脚本：ザック・オルケウィッツ
撮影：ジョナサン・セラ
編集：エリザベット・ロナルズドッティル
音楽：ドミニク・ルイス
映画「ブレット・トレイン」のキャスト※（）内は日本語吹き替え版キャスト
レディバグ：ブラッド・ピット（堀内賢雄）
プリンス：ジョーイ・キング（山本舞香）
タンジェリン（ミカン）：アーロン・テイラー＝ジョンソン（津田健次郎）
レモン：ブライアン・タイリー・ヘンリー（関智一）
キムラ：アンドリュー・小路（阪口周平）
エルダー：真田広之（井上和彦）
ホワイト・デス：マイケル・シャノン（立川三貴）
ウルフ（オオカミ）：ベニート・Ａ・マルティネス・オカシオ（木村昴）
マリア：サンドラ・ブロック（米倉涼子）
サン（息子）：ローガン・ラーマン（吉野裕行）
ホーネット：ザジー・ビーツ（フワちゃん）
車掌：マシ・オカ（藤原堅一）
車内販売員：福原かれん
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映画「ブレット・トレイン」の関連作品
監督：デヴィッド・リーチのその他の作品
ワイルド・スピード／スーパーコンボ (2019)
監督：デヴィッド・リーチ
出演：ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、イドリス・エルバ他
「ワイルド・スピード」シリーズ初となるスピンオフ作品。
危険なウィルス兵器を巡って、元FBI捜査官のルーク・ホブスと元MI6エージェントのデッカード・ショウが世界の平和のため対立しながらもテロ組織と戦う。
出演：ブラッド・ピットのその他の作品
ファイト・クラブ (1999)
監督：デヴィッド・フィンチャー
出演：エドワード・ノートン、ブラッド・ピット、ヘレナ・ボナム・カーター他
スパイ・ゲーム (2001)
監督：トニー・スコット
出演：ロバート・レッドフォード、ブラッド・ピット、キャサリン・マコーマック他
オーシャンズ１１ (2001)
監督：スティーヴン・ソダーバーグ
出演：ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピット、ジュリア・ロバーツ他
Mr.&Mrs. スミス (2005)
監督：ダグ・リーマン
出演：ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ヴィンス・ヴォーン他
マネーボール (2011)
監督：ベネット・ミラー
出演：ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマン他
ワールド・ウォー Ｚ (2013)
監督：マーク・フォースター
出演：ブラッド・ピット、ミレイユ・イーノス、ジェームズ・バッジ・デール他
ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド (2019)
監督：クエンティン・タランティーノ
出演：レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピット、マーゴット・ロビー他
アド・アストラ (2019)
監督：ジェームズ・グレイ
出演：ブラッド・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルース・ネッガ他
ザ・ロストシティ (2022)
監督：アダム・ニー、アーロン・ニー
出演：サンドラ・ブロック、チャニング・テイタム、ダニエル・ラドクリフ、ブラッド・ピット他
恋愛小説家のロレッタは新作のプロモーションイベントの際、突然拉致される。
彼女を拉致した大富豪・フェアファックスは、彼女の小説の中に登場する伝説の古代都市・ロストシティの場所を教えるよう強要するが…。
出演：ジョーイ・キングのその他の作品
ホワイトハウス・ダウン (2013)
監督：ローランド・エメリッヒ
出演：チャニング・テイタム、ジェイミー・フォックス、マギー・ギレンホール、ジョーイ・キング他
死霊館 (2013)
監督：ジェームズ・ワン
出演：ヴェラ・ファーミガ、パトリック・ウィルソン、ロン・リヴィングストン、ジョーイ・キング他
「死霊館」シリーズ第1作となる作品。
超常現象研究家のエド＆ロレーヌ・ウォーレン夫妻は、不気味な現象に悩まされているペロン家に調査に赴くが…。
出演：アーロン・テイラー＝ジョンソンのその他の作品
TENET テネット (2020)
監督：クリストファー・ノーラン
出演：ジョン・デヴィッド・ワシントン、ロバート・パティンソン、エリザベス・デビッキ、アーロン・テイラー＝ジョンソン他
情報部員の”名もなき男”に与えられたミッションは、未来からの侵略を阻止するという実現不可能とも思える困難ものだった…。
出演：ブライアン・タイリー・ヘンリーのその他の作品
スパイダーマン：スパイダーバース (2018)
監督：ボブ・ペルシケッティ
声の出演：シャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、リーヴ・シュレイバー、ブライアン・タイリー・ヘンリー
チャイルド・プレイ (2019)
監督：ラース・クレヴバーグ
出演：オーブリー・プラザ、ガブリエル・ベイトマン、ブライアン・タイリー・ヘンリー他
ゴジラvsコング (2021)
監督：アダム・ウィンガード
出演：アレキサンダー・スカルスガルド、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール、小栗旬、ブライアン・タイリー・ヘンリー他
“モンスター・バース”シリーズ第4作となる作品。
髑髏島の地下で保護されていたコングだったが、地下空洞の入り口を探すために南極に移送されることに。
その途上、コングの存在を感知したゴジラが海中から出現し…。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
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