このページでは映画「スーサイド・スクワッド」を見た感想をお伝えしたいと思います。
ネタバレは特にありませんので、未観賞の方も安心してご覧ください。
アメコミのチームものは敷居が高い
私はクリストファー・ノーランの「バットマン」三部作は大好きですし、さらに言うとティム・バートンの「バットマン」2作、そして、サム・ライミの「スパイダーマン」なんかもワクワクして見ていました。
ただ、アメコミ全般が好きなわけではないので、最近のアメコミ映画でいうと「シャザム!」と「アイアンマン」(最近じゃないけど)を見たくらいで、それ以外はほとんど知識がないのです。
ただ、今年「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」が公開されて、ハーレイ・クインにちょっと興味が出てきたので、「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」を見る前に「スーサイド・スクワッド」を見ておこうと思ったわけでして。
で、見てみたのですが、やっぱりアメコミのチームものって難しいですね。
敷居が高いというか。
初めて見るキャラばかりですし、そのうえ悪役なので今ひとつ物語に入り込めない。
まあ、ハーレイ・クインについては多少予備知識がありましたが、そのほかのメンバーに関しては「誰?」という感じで・・・。
ハーレイ・クインはキャラが立っているけど…
ウィル・スミスがデッドショットというキャラを演じているのですが、ウィル・スミスが演じるくらいなので相当な人気キャラなのでしょうか?
しかし、このキャラがあんまり悪役に見えない。
一応、殺し屋が稼業らしいのですが悪事についての描写は少なく、娘のことを心配する優しいパパぶりがやたらクローズアップされています。
いや、普通に常識ある人なのでは?と思って見ていました。
本作のキャストの中ではウィル・スミスが一番格上なので、ウィル・スミス側の要請、あるいは製作サイドの忖度でキャラの改変が行われたのでは?と勘ぐってしまいます。
ハーレイ・クインは予備知識の通りというか、なかなかのイカれキャラで笑わせてもらいました。
ほとんどお尻が見えそうなホットパンツ?みたいなのをずっとはいていて、どう考えても戦いをするようなファッションじゃないわけです。
そのうえ、メインの武器が野球のバット!どうやって敵の怪物と戦うというのか?と思っていたら、何故か結構強いという・・・。
あと、本作にはハーレイ・クインの彼氏であるジョーカーも登場していました。
このジョーカーは「ダークナイト」のジョーカーをさらにホラー寄りにした感じでちょっと怖い感じでしたね。
演じるのはアカデミー賞助演男優賞を受賞したジャレッド・レトーです。
ジャレッド・レトーはニューヨークとトロントの公共の場所で「人を不快にさせる笑い方」の練習をするなどの役作りをして撮影に臨んだのだとか。
確かに不快というか、不安を感じさせるような雰囲気がありました。
アメコミ映画というと軽い話という印象を持ってしまうのですが、アメコミ映画でもそんなハードな役作りをする俳優がいるというのはハリウッドの奥深さを感じます。
あと気になったのが”カタナ”というキャラで、日本人の女性なのですが常時仮面みたいなものをかぶっていて、武器は日本刀であり、セリフはすべて日本語です。
このキャラは強そうですし、笑わせてくれるので印象に残りました。
今ひとつ入り込めない物語
さすがハリウッドという感じの派手なアクションとか見せ場があり、ハーレイ・クインが笑わせてくれるしで決してつまらなくはないのですが、個人的にはやっぱり物語に入り込めなかったです。
「バットマン」は登場キャラは一応、生身の人間ですし、「スーパーマン」(第1作)も特殊能力を持っているキャラが世間に知られていない、ということで「我々と同じような世界の話」なんだと感じて物語に共感する事ができます。
けれど本作は「スーパーマンみたいな超人が存在する」ことが常識となっている世界なので、どうも距離を感じるというか、異次元感があるというか・・・。
異次元なら異次元でもっとハチャメチャにすればいいように感じるのですが、家族の愛情とか仲間の絆みたいなものがやたらクローズアップされているように思えます。
どうもそのあたりがちぐはぐに感じられて、個人的にはどうも乗れなかったです。
まとめ
「スーサイド・スクワッド」は評価としてもあまり高くないようなのですが、興行成績としては十分ヒットしているようです。
やっぱりアメリカでアメコミ映画は「鉄板」ジャンルなのでしょうか。
興行的にはヒットしているので、本作も続編製作の計画があるようです。
もっとバットマンが話の本筋に絡んでくるならば、続編も見てみたいと思いました。
「スーサイド・スクワッド」の作品情報やあらすじはこちら
映画「スーサイド・スクワッド」を見ることができる動画配信サービス
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